「何をやってもダメだな~」って思う日、ありますよね。
日々の中で、通勤電車に乗り遅れたり、仕事でミスをしたりと、どうしてもついてないと感じるような日です。
では、そんな何をやってもダメな日ってなぜあるのでしょうか?
スピリチュアルな観点からは、宇宙のエネルギーが調和していないとか、運が悪いとか、そういう日なんだと書かれています。
わたしもそう思っていましたが、実は、「何をやってもダメな日」なんてものはないんです。
やったことが失敗したことだけを覚えていて、全部だめだったと思い込もうとしてるだけなんです。
この記事では、そんな「何をやってもダメな日」があると言われてる原因と、対策方法を紹介します。
- 「何をやってもダメな日」なんて思い込み
- ストレスがどのようにして「ダメな日」を感じさせるか
- ネガティブな認知バイアスが感情にどう影響するか
- 日々の小さな成功を積み重ねることの重要性
何をやってもダメな日はなぜある?その理由を解説
やることなすことすべてだめな日・・・
わたしもそう感じる日がありますが、実は、たまたま重なってるだけなんです
プロ野球で開幕10連敗からの優勝・・・そんな感じのものなんです。
- 何をやってもダメな日とは?
- 人によって感じ方や失敗の頻度は違う
- 本当に何をやってもダメなの?
- 失敗した出来事に関連性はない
- 失敗した出来事だけではないはず
- 「ツァイガルニク効果」とは?
- ストレスがたまると何をやってもダメに感じる
- 一度はまると抜け出せない負のスパイラル
- スピリチュアル?運が悪い日?引き寄せ?
- 失敗した理由の重要性
- 最近ついてないと感じたら新しいことをしない
何をやってもダメな日とは?
「今日は何をやってもだめだな~」って思う日、ありますよね。
何をやってもダメな日というのは、たとえば、朝起きてから良いことが一つもないって感じの日です。
- 通勤電車やバスに乗り遅れた
- 会社の階段でころんだ
- 出社したらすぐに怒られた
こういう日は、もう何もやりたくなくなりますよね。
何をやってもだめな日とは、やることなすことすべて失敗してしまう日の事です。
人によって感じ方や失敗の頻度は違う
でも、人によってその内容が全く違うんですよね。
人によっては、大きなことがたてつづけにうまく行かなくてそう感じることもあるし、別なひとは小さなことでも一つ失敗しただけで、「何やってもダメだ」と感じてしまうこともあります。
また、実際に失敗していなくても、なんとなく「なんか今日はだめだな~」と感じてしまう日もあります。
テレビの占いが最下位だったとか、ねぐせがうまく取れなかったとか、ちょっと頭痛がしてる・・・そんなささいなことでも、「何やってもダメな日だな~」と思ってしまうときがあります。
つまり、ほんとうに失敗したかどうかではなくて、ただの思い込みなんです。
本当に何をやってもダメなの?
ただの思いこみなので、実は「何やってもダメな日」というのは本当は無いんです。
たまたまうまく行かないことが重なったとか、失敗が重なったとか、そもそも仕事する気がなかった・・・それだけのことなんです。
それなのに、これからことも絶対にうまく行かないと思いこんでしまって、自分で自分の未来をだめにしているんです。
もう一度よく思い出してみてください。本当に何をやってもダメだったのでしょうか?
失敗した出来事に関連性はない
先ほど紹介した出来事をもう一度見てください。
- 通勤電車やバスに乗り遅れた
- 会社の階段でころんだ
- 出社したらすぐに怒られた
それぞれの失敗の関連性・連続性はまったく無いです。
なので、何かの理由があって「何をやってもだめ」ということではないんです。
たまたま、失敗が連続しただけです。
失敗した出来事だけではないはず
さらに言えば、この日は失敗した出来事だけではなくて、良いこともあったはずです。
ちゃんと定時に起きることができたとか、朝ご飯を食べれたとか、歩いて会社まで行けたとか・・・。
もっと些細なこともあったはずです。朝同じ時間に起きれたとか、着る服がちゃんとあったとか、笑顔で挨拶できたとか。
なぜそのうまくいったことをなしにして「何をやってもだめ」と思ってしまうのでしょう?
それは、心理学の「ツァイガルニク効果」とよばれるものです。
「ツァイガルニク効果」とは?
「ツァイガルニク効果」とは、達成できたことよりも、達成できなかったことや中断していることの方をよく覚えていることです。(参考:カオナビ)
達成できたこととは成功で、達成できなかったことは失敗ですよね。
何度か失敗した後に何か失敗すると、その失敗した記憶がよみがえってきて全部失敗してきたような気になってしまうんです。
それが「何をやってもだめな日」だと思いこんでしまう理由です。
さらに、失敗続きでストレスが溜まると、そのストレスによってもイライラがつのってきます。
ストレスがたまると何をやってもダメに感じる
人はだれでもストレスがたまってくると、ものごとに対する認識や判断力に影響を及ぼし、ネガティブにとらえがちになります。
その結果、「何をやってもうまくいかない」という感覚になってしまうことが多いんですよね。
それには5つの理由があります。
- 認知バイアス
- 自己評価の低下
- 感情のコントロール喪失
- ストレスホルモンの影響
- 心身の疲労によるネガティブ化
認知バイアス
認知バイアスとは、意思決定をするときに、先入観や経験則、直感などに頼って非合理的な判断をしてしまう心理傾向です。
有名なのは、地震や事故、火災などに対する認知バイアスの「オレは大丈夫」です。
何の根拠もないのに自分だけは助かるという思い込みです。
それと同じように、「今日は何をやってもダメな日」だと勝手に思いこんでしまうわけです。
自己評価の低下
ストレスが多いと、自己評価が低くなります。責められている気分になってしまうからです。
これらがあると、「どうせわたしなんて」「最低!」「やっぱり」「どうせ」などと、自分の評価がどんどんさがるわけです。
そうなると、「何をやってもダメだ」と思ってしまうのは当然なのかもしれません。
感情のコントロール喪失
ストレスが溜まってくると、感情のコントロールがきかなくなります。
普段だったらなんでもないことでも、イライラしたり怒りっぽくなります。
そうなると、うまくいくことも失敗してしまうことがとても多いです。特に繊細な仕事をしている時には、そういった感情はマイナス効果しか生みません。
イライラしたら、まずは深呼吸です。
ストレスホルモンの影響
ストレスにさらされると、ストレスホルモンというものがでてきます。
ストレスホルモンが出てくると、集中力や判断力を低下させて、何事もうまくいかなくなります。
イライラしてると眼の前に集中できなくなりますよね、そういう状態です。
心身の疲労によるネガティブ化
ストレスによって心や身体がつかれてくると、思わずでてくるのがネガティブな言葉ばかりです。
- オレなんて
- どうせ
- やっぱり
自己肯定観が低く、ネガティブな性格のひとが言いそうな言葉ですよね。
しかも、これを一番はじめに聞くのは、あなたです。
それは耳元で「おまえはだめだ」「どうせできっこない」「やっぱりだめだろ」とずっと言われ続けてるようなものです。
そんな状態ですから、何をやっても実際にダメだし、なにをやってもダメだと思ってしまうわけです。
一度はまると抜け出せない負のスパイラル
「何やってもダメな日」と思ってしまう理由をわかってもらえたでしょうか。
- 失敗が続く
- ストレスが溜まる
- 再び失敗する
- またストレスが溜まる
- 再び失敗する
実は、この流れがずっと続いていってしまいます。そこから脱出するのは不可能になってしまいます。
しかもこの流れを作ったのは、あなた自身の思い込みです。
スピリチュアル?運が悪い日?引き寄せ?
なので、そこにはスピリチュアルという要素はまったくないです。
スピリチュアルな視点では、「ついてない日」は宇宙のエネルギーとの調和がとれていない状態と言われがちです。
でもそこには根拠が全く無いです。
どうせ根拠がなければ、こういったマイナスを信じるのではなくて、プラスの方だけを信じてみてはどうでしょうか。
失敗した理由の重要性
スピリチュアルとかよくわからないことに原因を押し付けるのではなくて、ダメだった理由をしっかりと確認することが大切です。
たとえば「通勤電車やバスに乗り遅れた」という失敗をした時の原因は次のことが考えられます。
- 時間を間違えた
- 寝坊した
- ダラダラしてた
すると、どうしたらよかったのか?という改善策もでてくるはずです。
- 時間を間違えた ⇒ 再確認する
- 寝坊した ⇒ 早く起きる
- ダラダラしてた ⇒ ダラダラしない
原因を考えることで失敗はなくなり、負のスパイラルから抜け出すことができます。
これが、「何をやってもダメだ」と思わないための方法です。
最近ついてないと感じたら新しいことをしない
また、最近ついてないと感じることもあるかもしれません。
そんなときには原因を追求するのは無理ですので、ストレスをまず解消することです。
ストレスを解消せずに別な新しいことを始めてしまうと、同じように失敗します。
なので、「なんかついてない」「なんかうまくいかない」と思ったらストレスを解消しましょう。
何をやってもダメな日はなぜ起きる?心をポジティブにする方法
- 負のスパイラルから抜け出すためにやるべきこと
- ストレスを無くす方法
- うまくいかなかった原因追及
- 仕事で小さな成功体験を積み重ねる
- 視点を変えていくことも大切
- 個々の出来事が未来に与える影響
- 何をやってもダメな人なんていない
負のスパイラルから抜け出すためにやるべきこと
見てもらってきたように、「何をやってもダメな日」だと思ってしまうのは、次のような負のスパイラルに陥ってしまってるからです。
- 失敗が続く
- ストレスが溜まる
- 再び失敗する
- またストレスが溜まる
- 再び失敗する
では、この負のスパイラルから脱出するにはどうしたらいいでしょうか。
それは、ストレスをなくすことです。ストレスがなくなれば溜まることなく失敗が続くこともなくなります。
なので、「何をやってもダメな日」だと思ったり、そう思う日が多いときには、まずはストレスを無くすことです。
ストレスを無くす方法
では、そのストレスを無くすにはどうすればいいでしょうか。
次のの5つが推奨されています。
- 運動
- お風呂
- 睡眠
- 趣味
- 感情を書き出す
運動
運動とは、次のようなものです。
- ジョギング
- ウォーキング
- ヨガ
- ストレッチ
- ジム・筋トレ
どれでもいいですが、ストレス解消に効果があるのは汗をかくことです。
汗と一緒に、いろいろ考えていたことやモヤモヤが外に流れていってくれる気がします。
お風呂
お風呂もとてもリラックスしてストレスを発散することができます。
同時に汗を書くことができるので、手の先から足の爪までリフレッシュできます。
そういう意味では、サウナにいかれてみることもおすすめします。
睡眠
徹夜されたこともあると思いますが、そのときのことをおもいだしてみてください。
きっと、頭は回らず、何を言われてもよくわからなかったり、無性にイライラしたり感情をコントロールするのは難しかったのではないでしょうか。
慢性の睡眠不足になると、頭の回転スピードが遅くなります。
厚労省からも睡眠週間と睡眠障害の関係性について発表されています。
(引用:厚労省)
上の図は十分な睡眠がとれてないと、事故・エラーや病気などの障がいが出てくることを示しています。
下の図は、世界の中で日本がいちばん睡眠時間が短く、寝不足が続くことで生活習慣病になるリスクが高くなることが書かれています。
趣味
趣味をしてると、その時間はその趣味に没頭することができるので、ストレスを解消することができます。
人の頭はパソコンと同じで、問題がありすぎるとフリーズしがちです。フリーズするとストレスも多くなります。
頭がフリーズしてしまったら、一度初期化する必要があります。
そのためには、頭のなかのすべてを趣味に向けさせることで、頭の中をスッキリさせることができるんです。
感情を書き出す
最後は感情を書き出すことです。
紙とペンを用意して、頭の中のことをすべて書き出しましょう。
いいこともわるいことも、悩んでることも、自慢したいこともすべてを書き出しましょう。
そうすることで心のなかに溜まったストレスのエネルギーが解消されます。書き出した紙は人に見られないように、捨てればいいです。
うまくいかなかった原因追及
ストレスをなくすことができたら、失敗してしまったことの原因を調査していきましょう。
上述したように、失敗は何がダメだったのか、どうしたらいいのかを考えてみることです。
簡単な問題だったらすぐに改善できますが、すぐに改善できないような問題もあるはずです。
能力不足や知識不足などですね。すぐにそういった問題を改善するのはムズカシイので、長期的に考えていく必要があります。
仕事で小さな成功体験を積み重ねる
ストレスを無くすことができたら、もう一つ取り組んでいきたいことがあります。
それは、小さな成功体験の積み重ねることです。
できないことはとりあえず置いといて、今のレベルで十分に成功できる仕事をどんどんこなしていくことです。
ゲームで言えば勝てる相手と戦うことです。そうすることで自信がついてきて、上のレベルの仕事の準備もできるようになります。
つまり、「何やってもダメな日」と思う回数をへらしていくことです。
視点を変えていくことも大切
小さな成功体験を積み重ねると同時に、リフレーミングという方法もやっていきましょう。
リフレーミングとは、視点を変えるという方法で、フレーム(額縁)を変えて物事を見るということです。
誰が書いたのかわからない絵でも、立派な額縁をつければ高そうに見えるし、名のある画家の絵でも100均の額縁だったらメッチャ安そうに見えるということです。
たとえば、「通勤電車やバスに乗り遅れた」だったら、乗り遅れたおかげで座ってこれたとか、事故に巻き込まれなかったなどです。
別な視点から見ることで、その意味が変わってきます。視点を変えて考えることで、「何やってもダメな日」ではなくなります。
個々の出来事が未来に与える影響
実は、人は時間の流れの中にいることを、ついつい忘れがちなんです。時間の流れとは、『過去』⇒『今』⇒『未来』です。
たとえば電車に乗り遅れたことにも、寝坊した過去と上司に怒られる未来があります。
それなのに原因をはっきりさせずになんとなく「何をやってもダメな日」という原因にしてしまえば、必ず同じことが繰り返されます。
その先の未来はどうなんでしょう?それは時間の無駄だとしか言えないです。
逆に寝坊が原因だとはっきりさせれば、二度と寝坊せずに遅刻することもなくなります。
何をやってもダメな人なんていない
繰り返しになりますが、「何をやってもダメな日」はないです。同じように、「何をやってもダメな人」なんていう人もいないです。
いるのは、「何をやってもダメだと思ってしまってる人」です。洗脳ですね。自分で自分を洗脳してるんです。
どんな人にも、良いことがあれば悪いこともあります。
「何をやってもダメ」だと思いこんでしまってる人は、その中の悪いことだけを選んで憶えていて、何かあるとそれを思い出して自分で慰めているだけなんです。
- だからダメなんだ
- どうせダメなんだ
- やっぱりダメなんだ
何かあるたびにそう言ってれば、そりゃ洗脳されるはずです。
いまがチャンスです。その鎖を引きちぎりましょう。
そのためには、「なんて」「どうせ」「やっぱり」とおもうのではなくて、「おもしろいじゃん」と思うことです。
映画の主人公と同じです。始めは悪いことから始まり最後は成功します。
そうおもって楽しんだものがちです。
まとめ:何をやってもダメな日はなぜある?失敗が続く原因と対策を解説
この記事のポイントをまとめます。
- 「何をやってもダメな日」なんて、ない
- 大きな失敗が重なると「何もかもダメだ」と感じる
- 小さなことで「今日はうまくいかない」と感じることもある
- 失敗が重なったり、始めから気持ちが乗らないことが原因であることが多い
- 失敗には全く関連性や連続性はまったくない
- 失敗だけを覚えていて、良いことは忘れがち
- ストレスが溜まると何をやってもうまくいかないと感じやすい
- ストレスは認知バイアスや自己評価の低下を引き起こす
- 感情のコントロールが効かなくなると、失敗が増える
- ストレスホルモンの影響で判断力や集中力が低下する
- 心身の疲労がネガティブな感情を強める
- うまく行かない日は自己の思い込み
- スピリチュアルな言い訳には良い未来は訪れない
- 失敗の原因を正しく突き止めることが重要