「仕事がんばる?頑張らない?」
「もう頑張れないかな」
「頑張らなきゃいけないの?」
仕事において、そんなふうに悩んでいませんか?
仕事を頑張りすぎてしまい、ストレスや健康への大きな影響を与え、人生のバランスを崩してしまった人も大勢います。
逆に、仕事をそれほど頑張ってはおらず、適当にやっているように見えても、実際には大きな成功を手にしている人もいます。
その違いは何なのでしょうか?
できれば、頑張らずに幸せな人生を手に入れたいですよね。
実は、必要以上に頑張ってしまうと、大切な仕事にリソースを割くことができず、何をしているのか自分でもわからなくなってしまうことが多いんです。
そこで、頑張らずに仕事がうまくいく方法や、頑張らないほうが仕事がうまくいく理由やそのコツを詳しく解説します。
- 頑張らない生き方がもたらすメリットや効率的な働き方
- 必要以上に頑張らない方法と具体的な実践コツ
- 頑張らない人が成功する理由とその考え方
- ストレスを減らし人生を豊かにする働き方のポイント
仕事を頑張らない働き方を考える
- なぜ「頑張らなきゃいけない」と思ってしまうのか?
- 頑張りすぎたときの危険性
- 必要以上に頑張らなくても良い3つの理由
- 頑張らないと決めたときに得られるもの
- 「サボる」や「怠ける」との違い
- 頑張らない生き方がもたらす未来
- 「頑張る働き方」から「楽しむ働き方」へ
- やりがいがないとどうなる?そのリスクと対策
なぜ「頑張らなきゃいけない」と思ってしまうのか?
会社に入ると、「頑張らなきゃいけない」と誰もが思ってしまいます。
もちろん、頑張ることはとても大切なのですが、逆に「頑張らなければいけない」というプレッシャーにもなってしまいます。
では、なぜ「頑張らないといけない」と誰しも思ってしまうのか?
そこには、5つの理由があります。
- 上司からの視線
- 「頑張れ」と言われるから
- 周りが頑張ってように見えるから
- ハッスルカルチャーの文化
- 仕事=人生という価値観
上司からの視線
多くの職場では、上司の評価によって直接、昇進や昇給が決まります。
このため、上司の視線が常に自分の働き方に向けられていると感じ、頑張らざるを得ない状況に追い込まれることがあります。
例えば、同僚より早く帰ると「あいつはやる気がない」と思われるのではないかと不安になったり、常に成果をアピールしなければと感じたりすることがあります。
このような状況では、上司によく思われようとして無理に働いてしまう人が多いのです。
「頑張れ」と言われるから
「頑張れ」という言葉は励ましのように聞こえる一方で、心理的なプレッシャーとなることがあります。
がんばってる人がこの言葉を受けると、「えっ?おれ、頑張ってるんだけど・・・」と心のなかで思いながらも、さらに頑張んなきゃいけないと思いがちです。
特に、職場全体が目標達成を重視する場合、「やればできる!もっと頑張れ!!」といった空気が強まることがあります。
このような状況では、頑張らざるを得なくなります。
周りが頑張っているように見えるから
周囲の人々が一生懸命働いているように見えると、自分も同じように頑張らなければと感じるのが人間の心理です。
他人と比較することで、焦りや負い目を感じてしまうんです。
例えば、同僚が深夜まで残業をしていると、自分だけ早く帰るのは気が引けると感じると、多くの人は感じるはずです。
このように、他人の行動が自分の働き方にプレッシャーになることは少なくありません。
ハッスルカルチャーの文化
ハッスルカルチャーとは、働くことに全力を尽くし、長時間労働や高い成果を称賛する文化を指します。
この文化では、頑張ることが美徳とされ、頑張らないやつは使えない奴だとされがちです。
簡単に言えば、バブル期に有名になった「24時間戦えますか」というキャッチコピーに象徴される働き方です。
実は、メーカーは「オンとオフを使い分けて戦おう」というメッセージを込めていたんですが、見ている側がハッスルカルチャーの代表曲みたいな感じに受け取ってしまったんです。
このような文化が浸透している職場では、休むことや効率が悪い働き方を認めない傾向にあって、無理にでも働かないといけない雰囲気になっています。
仕事=人生という価値観
仕事が人生だという価値観を持つ昭和世代の人々は、頑張ることが自己実現や社会的な成功に直結すると信じています。
この考え方を持つ昭和から平成初期の人たちが上司になっていて、その考え方を押し付けている職場も多いです。
そういった上司は、ハッキリと口に出すのはしなくとも、心の奥底にその価値観を持っています。
その結果、部下たちは評価に影響していると思っているし、実際にがんばってるように見える人の評価は高いです。
逆に、仕事をがんばってないように見えると怒られたり、仕事を頑張らないことが怠惰であると言われたりします。
こういった上司に評価の権限を握られてると、健康やプライベートを犠牲にしてまで仕事に打ち込混ざるを得ない環境ができあがります。
頑張りすぎたときの危険性
では、そういった環境で頑張って頑張って、頑張りすぎるとどうなるでしょうか?
基本的には3つのパターンがあります。
- 過労や燃え尽き症候群になる
- 健康への悪影響が起きる
- 人間関係が破綻する
過労や燃え尽き症候群になる
頑張りすぎると、心身ともに大きな負担がかかり、過労や燃え尽き症候群になるリスクが高まります。
過労
慢性的な疲労感や集中力の低下、さらには心臓疾患や脳血管疾患など深刻な健康問題を引き起こす
燃え尽き症候群
心理的な疲労が限界に達したときに生じるもので、何もやる気が起きず、感情が枯渇したように感じる状態
過労や燃え尽き症候群になると、休暇を取っても気分が晴れず、何をしても楽しいと感じられないという状態にります。
こうなってしまったら、仕事への情熱や意欲を取り戻すのは容易ではありません。
健康への悪影響が起きる
頑張りすぎると健康に悪影響が及びます。
長時間労働や高いストレス状態が続くと、睡眠不足や食生活の乱れが起こり、良い健康の状態を保つのが難しくなります。
慢性的なストレスは心身に負担をかけ、多くの病気の原因になってしまうと言われています。
これらは一時的なものではなく、そのままでいると長期的に元気さを失ってしまう可能性があります。
人間関係が破綻する
また、頑張りすぎると、仕事が生活の中心となり、どうしても家族や友人とコミュニケーションを取る時間が少なくなります。
その結果、職場外の人間関係が疎遠になり、孤立感を感じてしまう時間がどんどん多くなります。
例えば、仕事優先の生活を続けると、家族からの不満が募り、最悪の場合、家庭内のトラブルから離婚に発展することもありえます。
同僚との関係でも、自分のペースを無理に押し付けてしまうことで軋轢が生じる場合があります。
人間関係が悪化すると、精神的な支えを失い、さらに頑張りすぎを助長する悪循環に陥ることがあります。
必要以上に頑張らなくても良い3つの理由
頑張らざるを得ない状況や理由を見てきましたが、実は、単純に頑張らなくても良い理由が3つあります。
- 頑張っても給料は同じ(やりがい搾取)
- 自己満足に過ぎない(ムダな頑張り)
- 嫌なことはしなくても良い
頑張っても給料は同じ(やりがい搾取)
多くの職場では、どれだけ頑張っても基本給や待遇が変わりません。残業してもサービス残業のことが多いです。
この状況は「やりがい搾取」とも呼ばれ、従業員のやりがいを利用して長時間労働などをさせる企業文化が背景にあります。
会社は学校や家庭ではないので、がんばったからと言って評価されるものではなく、結果がすべてなんです。
一生懸命頑張ったとしても、結果がついてこなければ給料は上がらないことを理解するのが大切です。
自己満足にすぎない(ムダな頑張り)
頑張ることそのものがゴールになってしまうと、努力の結果が給料などに反映されず、自分だけが満足する状況になります。
簡単に言えば、契約がまったく取れないのに、朝から晩まで汗水垂らしてへとへとになるまでがんばって満足してしまうような状況です。
これは、頑張ることで自分自身だけが満足して、上司や経営者から見ると、ダメ社員にしか見えません。
無駄な努力に時間を費やすより、効率的に結果を出す方法を模索する方が賢明です。
嫌なことはしなくても良い
本来、人間は嫌なことはしなてくもよいです。
なぜ、多くの人が嫌なことをしなければいけないのか、それは対価を得るためです。対価を得て安全に安心して暮らすためです。
つまり、対価を得られなければ、嫌なことはしなてくても良いわけです。
嫌なことでも頑張って対価を得られれば良いのですが、頑張らなくても対価を得られれば、頑張る必要はないわけです。
頑張らないと決めたときに得られるもの
頑張る必要がないとわかって、頑張らないと決めることで得られるものは、時間的・精神的な余裕です。
過剰に頑張る生活を改めると、自分にとって本当に大切なものに目を向ける時間が生まれます。
例えば、仕事に追われる生活を続けていた人が、意図的に頑張らない選択をすることで、家族や趣味に時間を使えるようになれます。
また、無理をしないことでストレスが軽減され、健康面でもプラスの影響を得られます。
結果的に、人生全体のバランスを整え、自分らしい生活を築くことが可能になります。
「サボる」や「怠ける」との違い
とはいえ、頑張らないのとサボったり怠けたりするのを同じことだと思ってしまう人は多いです。
「頑張らない」と「サボる」「怠ける」とは、見た目は同じでも中身はまったく違うものです。
「頑張らない」とは、無駄な努力や過剰な働き方を省き、効率を重視する考え方です。無駄を省き、一番大切な部分に注力するわけです。
一方、「サボる」や「怠ける」は、本来やるべきことを放棄する行為を指します。何も考えずに、すべてを適当にやってしまうんです。
この違いは、会社や仕事、人生、自分自身へ真正面から取り組んでいるかどうかにあります。
頑張らない生き方がもたらす未来
頑張らない生き方は、自分の価値観や優先順位を尊重し、生きる目的をはっきりさせて幸せな人生を実現します。
ドラクエに例えるとわかりやすいです。
頑張らない生き方は、無駄を省きいちばん大切な部分に注力しますので、どのようにすればボスに勝てるかを考え、そのための武器や防具を揃えて冒険をします。
一方でサボったり怠けたりする生き方は、旅立ちの村の近所で考えもなくずっとスライムやドラキーなんかと適当に戦っているイメージです。
未来を考えてみると、どちらの生き方のほうが充実した満足できる人生を歩むことができるでしょうか?
「頑張る働き方」から「楽しむ働き方」へ
なので、頑張らない生き方とは、「頑張る」から「楽しむ」への転換なんです。
働き方や生き方をより充実したものに変える鍵となります。
「頑張る」という言葉には、努力や苦労が前提として含まれがちですが、「楽しむ」ことに焦点を当てれば、心の余裕と持続可能性を得ることができます。
例えば、自分の好きな仕事や得意な分野を見つけて取り組むと、苦労を感じることなく自然と成果を上げられます。
また、楽しみながら働けば、モチベーションの維持が容易になり、長期的なパフォーマンスの向上につながります。
これからの時代は、「どのよにしたら楽しめるのか」を考えていくことで、単なる労働ではなく、生きがいを感じられるようになるでしょう。
やりがいがないとどうなる?そのリスクと対策
頑張っても成果がなければやりがいはなくなりますし、サボったり怠けてもやりがいはなくなります。
やりがいがない状態が続くと、誰でもなんのために仕事をしているのかわからなくなり、最終的にはあなたの人生に悪影響を及ぼします。
登山のやりがいは、頂上に登ったときの気持ちよさを味わうことです。やりがいがないということは、頂上がない山をずっと登ってるような状態です。
なぜ恋愛するのかは、恋愛がうまく行ったら気持ちよくなるからです。何も感じなかったら恋愛なんて誰もしません。
なので、今のままの状態でうまくいったら、やりがいを感じられるか、何に気持ちよさを感じられるのかを、もう一度考えるのが重要です。
ただ頑張るのではなくて、目的を持ってどうしたら結果を出せるのかを考え、それに向かって進んでいくことでやりがいを取り戻せます。
仕事を頑張らない選択を成功させる方法
では、どのようにしたら頑張らずにやりがいを取り戻して幸せな人生を得られるのかを見ていきます。
- 頑張ってるのに報われない人の特徴
- 頑張らなくても成功している人の特徴
- 「頑張らない」の本当の意味
- 頑張らない働き方のための9つのコツ
- 頑張りすぎないためのたった一つのコツは?
- 必要以上に頑張らないための具体策
頑張ってるのに報われない人の特徴
頑張っているのに報われない人にはいくつか共通した特徴があります。
- 素直で真面目
- 責任感が強い
- 粘り強い精神力
- 明確な目標がない
- 承認欲求が強い
- ネガティブ
- 自分に厳しい
こうした特徴がある人で、スキルや対応能力があればうまくいきますし、なければ頑張りすぎてしまう結果になります。
素直で真面目で責任感が強く、粘り強いのでうまく行かなくても放り出せずに、もっと頑張ってしまう人が多いんです。
そういった人は、どんどん悪い方向へ流れていって悪循環に陥ります。その結果、「何をしてるんだろう?」と自問自答する羽目になります。
明確な目標がないので、自分がいる場所やどこに向かってるのかがわからないのかもしれません。
頑張らなくても成功している人の特徴
一方で、「頑張らなくても成功している人」には次のような特徴が見られます。
- 効率を重視している
- ストレスを貯めたくない
- 自分の限界を知ってる
- 柔軟性がある
- バランスの取り方がうまい
- 興味のあることしかやらない
- 人と比べない
- 超マイペース
自分がモテることを知っていて、自分に興味がある人にだけアプローチを掛けるような人だと言えます
「頑張らない」の本当の意味
「頑張らない」という言葉は一見、怠けたり努力を放棄したりするネガティブな印象を与えるかもしれません。
しかし、見てきてもらったように、その本当の意味は単純ではなく、むしろポジティブで合理的な考え方に基づいています。
「頑張らない」とは、必要以上に無駄な努力をしないということです。
多くの人が「頑張る」という言葉を、ただただ一生懸命頑張ることだとおもいがちです。
しかし、それは一昔前の考えかたで、現在では闇雲にただ頑張っても成果は得られません。
現代の仕事環境では、効率的に働くことがより重要とされていて、「頑張らない」は効率を重視し、最小の努力で最大の成果を得る考え方を指します。
「頑張らない」は、目標を曖昧にせず、何にエネルギーを注ぐべきかを明確にすることです。
いいかえれば、ムダなことに頑張らず、大事なところだけ集中して頑張るのが大事です。
頑張らないことで、無駄なエネルギーを使わず、効率的に働いて成果を出し、心身の健康や人生全体のバランスを保ち、充実した生活を送ることが可能になります。
頑張らない働き方のための9つのコツ
「頑張らない」働き方を実現するためには、ただ手を抜くのではなく、効率的で効果的な方法を選ぶことが重要です。
ここでは、頑張らずに仕事を進めるための9つのコツについて解説します。
- 優先順位をつける(無駄を省く)
- 求められているものを理解する
- 自分の適性を知る
- 楽しみを見つける
- 完ぺきを目指さない
- 人と比べない
- すべてを抱え込まない
- エフォートレス思考
- 質を高める
優先順位をつける(無駄を省く)
優先順位を明確にすることで、無駄な作業やエネルギーの浪費を防げます。
何も考えずに仕事をしていると、日々の業務の中で「重要でないタスク」に時間を使ってしまいます。
おすすめなのは、マトリックスです。
縦軸は「重要ー重要じゃない」、横軸は「緊急ー緊急じゃない」にして、タスクや仕事を分類します。
これを見ると優先順位が一目瞭然です。
- プロジェクトの締切を完了する
- 重要でないメールに返信する
- 放棄戦略を計画する
- デスクを整理する
この順番で仕事をしていけば良いんです。
今までは簡単にできる4番目の整理や2番目のメールからしていたので、後になるほど苦しくなっていたわけです。
それを、1番目は必ず終わらせ、4番目はどっちでも良いと割り切れば、余裕を持って1日の仕事を終わらせられます。
こうすることで、最もエネルギーを注ぐべきタスクが明確になり、余計なことに時間を取られなくなります。
優先順位付けは、これからの仕事のマストです。
求められているものを理解する
上司や同僚から求められてるものを正確に把握することも、大切な考え方です。
「自分に求められている成果」がわかっていないと、余計な努力が発生してしまいます。
たとえば、契約を取るのが求められてるのに、資料作りを一生懸命していたら、怒られるのは当たり前です。
資料作りをしていた時間はほとんどムダだし、「おまえ何してる?早く営業に行け!」と上司は思ってるはずです。
もしも求められてるものや優先順位がわからなければ、「私の仕事の中で、何が一番大事ですか?」と質問して、上司が考えてることを聞き出せば、無駄を大幅に削減できます。
自分の適性を知る
自分の得意な分野や、効率よく取り組める業務が何なのかを理解して、そこに時間を集中させるのが大事です。
なるべく得意分野で戦って、苦手な分野は上司に相談して変えてもらえれば、成果を出しやすくなります。
業務の内容を洗い出し、「得意なこと」「苦手なこと」に分けて、時間配分や仕事の割り振りを考えていきましょう。
業務の内容の洗い出しは、ブレインダンプが有効です。
ブレインダンプは頭の中をすべて紙に書き出す方法です。
何も考えずに、浮かんできたことを、何も書いてない白紙に書き出します。
何も浮かばなくなってから、「得意なこと」と「苦手なこと」に分けていけば、業務内容をもれなく洗い出せます。
楽しみを見つける
仕事において楽しみを見つけることは、頑張らない働き方を実現する大切な要素です。
楽しいと感じる部分に注力することで、自然と効率が上がり、無理なく成果を出せます。
例えば、仕事の中で好きな作業や得意なスキルを活かせる場面を増やすように工夫しましょう。
また、目標達成時の小さなご褒美を設定したり、チーム内でのコミュニケーションを楽しむよう意識するのも効果的です。
完ぺきを目指さない
完璧を求めることは時に成長を促しますが、過度に目指すと無駄な時間とエネルギーを費やし、ストレスを増やす原因になります。
「ほどほど」で十分な結果を出すことを受け入れることが重要です。
報告書やプレゼン資料作成では、80点を目指して効率的に仕上げる方法を選びましょう。
細部へのこだわりに時間をかけすぎるよりも、全体的な完成度を確保し、次のタスクに進むことが全体の成果を高めることにつながります。
人と比べない
他人と自分を比べることは、無意味なプレッシャーを生み、モチベーションを下げる意味しかないです。
他人と比べないためには、「あなた自身の基準・ゴール」を作るのが大切です。
つまり、他人ではなく、成功したときのあなたと、今のあなたを比べるわけです。
そうすることで、「昨日の自分より少し成長する」という基準を持てます。
すべてを抱え込まない
仕事で「すべてを抱え込む」姿勢は、負担を増やし、ストレスや効率低下の原因となります。
時間内でできるものはできるし、できないものは誰がやってもできないんです。
オーバーワークの部分を他者に任せられれば、すべての仕事を100%の能力でこなせられて、成果も上がってくるはずです。
上司はそのためにいるんです。積極的に働きかけて、仕事量の均一化を図っていきましょう。
エフォートレス思考
エフォートレス思考とは、「最小の努力で最大の効果を得る」アプローチを指します。
無駄な努力を排除し、成果につながる本質的な行動に集中する考え方です。
簡単に言えば、「どうすればもっと楽になるだろう?」と考えていく方法です。
前述したブレインダンプを使って、業務の工程をすべて書き出した後にチェックをしていけば、ムダなことややらなくても良いことが浮かび上がってくるはずです。
質を高める
「量」ではなく「質」を重視する働き方は、より少ない労力で高い成果を上げる鍵です。
営業だったら良い顧客、製造だったら良い製品、サービスだったら良いサービス、できるだけ質を上げるにはどうすれば良いのかを考えましょう。
そのために便利なのが、結果から考える逆算思考です。
- 得られる最高の結果はなんだろう?
- そのためにやるべきことは?
- そのためにやるべきことは?
- そのためにやるべきことは?
- そのためにやるべきことは?
最高の結果をはじめに考えて、そこから逆算して考える方法です。
このように考えることで、ムダな要素やステップを踏まずに、着実に最高のゴールを目指す事ができるようになります。
頑張りすぎないためのたったひとつのコツは?
いろいろとお話してきましたが、頑張りすぎないための最も重要なコツは、「完璧を目指さず、優先すべきことに集中すること」です。
これにより、自分の限界を超えた無理を防ぎ、持続可能なペースで働けるようになります。
なぜなら、完璧を追い求めることは、無意識のうちに過剰な努力やストレスを招き、結果的に生産性や健康を損なうからです。
一方で、優先すべきことを見極めることで、限られた時間とエネルギーを最大限に活用できます。
というのも、世の中の全てに「パレートの法則」が当てはまると言われています。
「パレートの法則」とは、全体の20%の仕事が80%の利益をもたらすという法則です。
限られたエネルギーをその20%に集中させる事ができれば、今まで以上の成果を得られるはずです。
「完璧よりも前進」を心がけ、頑張りすぎない働き方を目指しましょう。
必要以上に頑張らないための具体策
必要以上に頑張らないためには、「タスクの優先順位を明確にする」ことが最も効果的です。
重要度が低いものをほったらかしにしても、大切なものだけを行うほうが、上司や同僚からも認められるし、あなた自身も自信や経験が身につきます。
たとえば、戦国時代の戦では、足軽たちをどれだけ攻撃しても戦は終わりませんが、大将さえ討ち取ってしまえば戦は大勝利で終わります。
どこにリソースを集中させるか、それを見極められるように常日頃から考え続けられれば、必要以上に頑張らずに良い結果を出すことができます。
優先順位を明確にすることは、ただ働く時間を減らすだけでなく、あなたの限られたエネルギーを最大限に活用する方法です。
このシンプルな習慣を取り入れるだけで、より良い成果と心身の健康を両立させられるでしょう。
まとめ:仕事を頑張らない方が上手くいく!
この記事のポイントをまとめます。
- 頑張らなくても効率的な働き方を目指すことが重要
- 優先順位を明確にして無駄な作業を省く
- 必要以上に完璧を求めず80点を目指す
- 他人と比較せず自分自身の成長に集中する
- 上司や同僚から求められる成果を正確に理解する
- 自分の適性や得意分野を把握して活かす
- 嫌なことを無理に頑張らない選択をする
- 楽しみややりがいを感じられる部分に注力する
- 頑張るよりも楽しむことを優先する働き方をする
- 質を重視し、最小の努力で最大の成果を目指す
- 無駄なエネルギーや時間を省くエフォートレス思考を持つ
- すべてを抱え込まず適切に仕事を分担する
- バランスを重視し、過労や燃え尽きを防ぐ
- 目標を明確にし、逆算して効率的に行動する
- 「頑張らない」は怠けることではなく効率的に働くことと理解する