怒られない人は期待されてないというのは嘘?上司の心理と本音とその対処法

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怒られない人は期待されてないというのは嘘?上司の心理と本音とその対処法

「最近、上司から怒られない人になった…もしかして期待されてない?」

と不安になっていませんか。

「怒られるのは期待されてる証拠」だとか、「怒られないのは見捨てられたサイン」といった意見があります。

逆に、「できる人ほど怒られる」とか「怒られる人は優秀で見込みがある」「怒るのは期待の裏返し」という言葉もあります。

また、仕事をしている途中で、自分だけ怒られて、怒られない人はずるいと感じたり、もしかしたら自分が期待されてない人の扱いを受けているんじゃないかと疑っているかもしれません。

この記事では、あまり怒られない人の特徴や怒られない人は本当に期待されてないのか?という説を確かめます。

最後まで読んでもらえれば、会社の中で怒られることに対する対処法を理解してもらえます。

この記事でわかること
  • 「怒られない=期待されてない」という説が必ずしも正しくない理由
  • 上司のタイプ別に見る「怒る・怒らない」の本当の心理
  • 自分が期待されているかを見極める具体的な確認方法
  • 他人の評価に振り回されず、自分の成果に集中するための思考法
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わたし自身が悩み抜いたコミュニケーションの経験を基に、心が少し軽くなるヒントを綴っています。このブログが、あなたの人間関係を考える上で、ささやかな参考になれば嬉しいです。

目次

なぜ「怒られない人 期待されてない」は嘘か

  • 優秀で「怒る必要がない人」の特徴
  • 怒る以外の方法で期待されているケース
  • なぜ「怒られない人はずるい」と感じるか
  • 本当に期待されてない人の扱いとは
  • 自分が期待されているか知る方法
  • 「課題の分離」で自分の課題に集中
  • 大切なのはすべてをチャレンジと捉えて感情を省くこと
  • まとめ:怒られない人は期待されてない?

「怒られるのは期待されてる」のは、半分嘘

「期待してるからこそ怒るんだ!」という言葉は、上司が使う常套句の一つです。

しかし、これが常に真実とは限りません。

実は、「怒られるのは期待されてる」というのは、半分くらいウソと言えます。

なぜなら、「怒る」という行為には、かならず「部下のパフォーマンスを上昇させる」というパワーがあるとは言えないからです。

むしろ、過度な叱責は部下を萎縮させ、パフォーマンスを低下させることさえあります。

にもかかわらず上司が怒るのは、それが「指導」ではなく、単なる「感情のはけ口」になっている可能性があります。

「怒る」という行為は、怒る側の脳に快楽物質を出すとも言われており、上司が自身のストレス解消のために、期待という言葉を言い訳にしているだけの可能性があります。

「あなたのために」という言葉を鵜呑みにせず、その叱責が本当にあなたの成長につながる内容なのかを冷静に見極める必要があります。

怒られないのは見捨てられた?

逆に、怒られない人は期待されてない、つまり「怒られない=見捨てられた」という説もまた、時と場合によって変わってきます。

上司があなたを怒らない理由は、無関心や諦め(見捨て)以外にも、ポジティブな理由があるからです。

例えば、以下のような理由が考えられます。

  • あなたが優秀で、怒る必要がない
  • 既に信頼関係があり、怒鳴るような指導フェーズは終わっている
  • 上司自身が「怒る」という指導法を非効率だと考えている
  • あなたの性格を理解し、怒るよりも効果的な伝え方(褒める、任せるなど)を選んでいる

つまり、上司が優秀であればあるほど、怒ることは少ないと言えます。

ですから、「怒られない」という事実だけを見て、「自分は見捨てられたんだ」と結論づけるのは早計です。

本当に見捨てられている場合は、仕事そのものが与えられないなど、別の形で現れることが多いです。

怒らないことは、無関心とイコールではないです。

なぜ、怒るのは期待の裏返しと言われるのか

では、なぜこれほどまでに「怒る 期待の裏返し」という言葉が浸透しているのでしょうか。

これには、上司側の心理が関係しています。

まず、「怒る」という行為は非常にエネルギーを消費します。

部下の反発を買うリスクもありますし、精神的にも疲れます。

そのコストを払ってでも「部下に変わってほしい」と願う時、それは確かに「期待」の一形態と言えます。

「どうでもいい人」「辞めてもらっても構わない人」に対しては、そのエネルギーすら使いたくない、関わりたくない、というのが本音でしょう。

「怒られるうちが花」という言葉は、「少なくとも、まだあなたに関心を持ち、エネルギーを割く価値があると思われている」という意味で、一部真実を含んでいるのです。

ただし、これはあくまで「部下の成長を願う」という健全な動機に基づいた「叱る」場合の話です。

感情で怒る上司、期待で怒る上司

ただ、「怒る」と一口に言っても、その質は上司によって全く異なります。

上司のタイプ特徴部下の受け取り方
感情で怒る上司・自分の機嫌や感情で怒る
・人格否定や過去のミスを蒸し返す
・言いやすい人、弱そうな人をターゲットにする
「理不尽だ」「気に入らないから怒られた」と感じ、萎縮や不信感につながる。
期待で叱る上司・具体的な「事実」や「行動」に対してのみ指摘する
・改善策や期待する姿をセットで伝える
・部下の成長を目的としている
「自分のために言ってくれている」と納得感があり、成長につながりやすい。

もしあなたの上司が感情で怒る上司であれば、「怒られない」ことは、むしろ「ターゲットにされていない幸運」です。

期待とは何の関係もありません。

「できる人ほど怒られる」は本当か?

「できる人ほど怒られる」という現象も、特定の条件下では起こり得ます。

これは、上司の期待値が関係しています。

例えば、平均的な人に「60点」を期待している上司が、「できる人」には「90点」を期待しているとします。

この場合、「できる人」が「80点」の成果を出した時、平均的な人よりも高い成果にも関わらず、「なぜ90点じゃないんだ!」と怒られることがあります。

また、「できる人」であるがゆえに、上司の立場を脅かす存在と見なされ、虚勢を張られたり、厳しく当たられたりするケースもあります。

ただし、これはあくまで一例です。

「できる人」=「怒られる」と単純に結びつけることはできません。

本当に優秀な人は、そもそも上司に「怒る」隙を与えないレベルで完璧に仕事をこなすため、逆に「怒られない」ことの方が多いでしょう。

怒られる人は優秀で見込みがあるのか?

「怒られる人は優秀で見込みがある」というのも、「怒るのは期待の裏返し」と近い考え方です。

上司が「この人は言えばわかる」「伸びしろがある」と判断した相手(=見込みがある人)に対して、時間とエネルギーを使って指導(叱る)を行う、という理屈です。

しかし、これも鵜呑みにはできません。

上司のタイプによっては、「優秀で見込みがある人」には何も言わなくてもできると信頼して任せ、むしろ「仕事が遅い人」や「ミスが多い人(=優秀とは言えない人)」に対して、根気よく指導(叱る)を繰り返している場合も多いからです。

結局のところ、「怒られる」という現象だけで、その人が優秀かどうか、見込みがあるかどうかを判断することはできないのです。

一つだけ言えるのは、怒られたからと言って、落ち込む必要はまったくないということです。

ミスはミスとしてうけとり、同じミスをしないように改善していけば大丈夫です。

「怒られない人 期待されてない」の真実と対処法

  • 優秀で「怒る必要がない人」の特徴
  • 怒る以外の方法で期待されているケース
  • なぜ「怒られない人はずるい」と感じるか
  • 本当に期待されてない人の扱いとは
  • 自分が期待されているか知る方法
  • 「課題の分離」で自分の課題に集中
  • 大切なのはすべてをチャレンジと捉えて感情を省くこと
  • まとめ:怒られない人は期待されてない?

優秀で「怒る必要がない人」の特徴

あなたが「怒られない」理由。

それは単に「期待されていない」からではなく、「優秀で、そもそも怒る必要がない人」だからかもしれません。

あまり怒られない人には、以下のような共通の特徴があります。

  • 成果を出している: 常に期待以上の成果物を納期内に提出するため、上司が文句を言う余地がない。
  • 報連相が完璧: ミスやトラブルが発生しそうな場合、被害が大きくなる前に「先回り」して報告・相談を行うため、上司が怒る事態に発展しない。
  • 自己完結能力が高い: 自分で考えて行動し、問題を解決できる。上司が細かく指示を出す必要がない。
  • 信頼関係が構築済み: 普段のコミュニケーションが円滑で、上司も安心して仕事を任せている。

もしあなたがこれらの特徴に当てはまる場合、「怒られない」ことは、上司からの「最大の信頼」の証であり、「期待されていない」とは真逆の状態です。

怒る以外の方法で期待されているケース

現代のマネジメントにおいて、「怒る」という指導法は時代遅れであり、リスクが高い(パワハラ、離職)と考える上司も増えています。

そのような上司は、「怒る」以外の方法で部下に「期待」を伝えます。

例えば、以下のようなサインはありませんか?

  • より難易度の高い仕事、裁量の大きな仕事を任される
  • 重要なプロジェクトのメンバーに抜擢される
  • 「君ならどう思う?」と意見を求められることが多い
  • 「いつもありがとう、助かっている」と感謝の言葉をかけられる

これらはすべて、「怒る」よりもはるかに強力な「期待のサイン」です。

叱責がないからといって不安になる必要はまったくありません。

むしろ、より高度な方法で期待されていると自信を持つべきです。

なぜ「怒られない人はずるい」と感じるか

自分が頻繁に怒られているのに、隣の同僚が「怒られない」状況を見ると、「あの人だけずるい」と感じてしまうこともあるでしょう。

この感情は、多くの場合、上司のマネジメントに対する不公平感から来ています。

例えば、自分には厳しく当たる上司が、特定の部下(お気に入り)にはミスをしても優しく接している場合です。

そこに、「気に入らないから叱る」「気に入ってるから叱らない」という感情的な判断基準が見えてしまい、不公平感から「ずるい」と感じるのです。

また、前述の通り「優秀で怒る必要がない」同僚に対して、自分のスキル不足を棚に上げて「ずるい」と嫉妬しているケースも考えられます。

本当に期待されてない人の扱いとは

では、本当に「期待されてない人の扱い」とは、どのような状態を指すのでしょうか。

それは、「怒られない」ことよりも、もっと明確な「無関心」のサインとして現れます。

本当に期待されていない(見捨てられた)サインは、つぎのようなものです。

  • 新しい仕事や責任のある仕事を一切振られない。(キャリアに繋がらない雑務ばかりになる)
  • ミスをしても、怒られるどころか何のフィードバックもない。(放置)
  • 1on1などの面談が設定されない、または非常に形式的で中身がない。
  • 「どう思う?」と意見を一切求められない。
  • 上司の会話に自分の名前が出てこない。

「怒られない」だけでなく、上記のような「関心を持たれない」「成長機会を与えられない」状態が揃った時、初めて「期待されていない」可能性を疑うべきです。

自分が期待されているか知る方法

「怒られない」ことで不安になっている場合、上司の気持ちを推測するのをやめ、自分から行動して「期待度」を確認するのが最も確実です。

最も簡単な方法は、1on1や面談の場で上司に直接聞くことです。

「最近、私に期待されている役割や、今後伸ばしてほしいスキルがあれば教えていただけますか?」

このように、前向きな形で質問すれば、上司も答えやすいはずです。

ここで具体的なフィードバックや、より高いレベルの要求が返ってくれば、あなたは間違いなく期待されています。

また、自ら「新しい仕事」や「難易度の高い仕事」に手を挙げてみるのも有効です。

「君にはまだ早い」と止められるか、「ぜひ頼む」と任せてもらえるかで、上司のあなたに対する信頼度(期待度)が測れます。

「課題の分離」で自分の課題に集中

結局のところ、「上司がどう思っているか(=期待しているか)」は、突き詰めれば「他人の課題」です。

そこに振り回されて不安になるのは、精神衛生上よくありません。

30代・40代のビジネスパーソンとして持つべき視点は、「自分の課題」に集中することです。

「課題の分離」という考え方に基づき、自分のやるべきことを整理しましょう。

  • 他人の課題(上司): 部下をどう評価するか。怒るか怒らないか。期待するかしないか。
  • 自分の課題(あなた): 会社から与えられた役割を果たし、成果を出すこと。自分のスキルを高めること。

上司が怒ろうが怒るまいが、あなたのやるべきことは変わりません。

他人の感情に一喜一憂するのではなく、淡々と自分の成果を積み上げること。

それが、結果的に「期待に応える」ことになり、あなた自身の市場価値を高める唯一の方法です。

大切なのはすべてをチャレンジと捉えて感情を省くこと

「怒られるか、怒られないか」
「期待されているか、いないか」

私たちが仕事で疲弊する原因の多くは、このように他人の感情や評価に振り回されてしまうことです。

しかし、その状況から抜け出すための非常に強力なマインドセットがあります。

それが、「目の前に起きるすべてを“チャレンジ”と捉え、そこから自分の“感情”を省く」という考え方です。

例えば、「怒られた」という出来事。

これを「人格否定された(感情)」と捉えるのではなく、「改善点を指摘された(チャレンジ)」と捉え直します。

「怒られない」状況も、「期待されていない(感情)」と捉えるのではなく、「自分の実力を試す、あるいは信頼されている(チャレンジ)」と捉えます。

ここで重要なのが、「感情を省く」ことです。

アドラー心理学の「課題の分離」という考え方が役に立ちます。

  • 上司が「怒る」か「怒らない」か、部下を「どう評価するか」は、上司の課題です。
  • あなたが「ミスをせず、成果を出すこと」は、あなたの課題です。

あなたが集中すべきは、コントロール不可能な上司の感情ではなく、あなた自身がコントロール可能な「自分の課題」だけです。

怒られても怒られなくても、あなたのやるべきことは「淡々と成果を出す」こと。

その一点に集中すれば、他人の感情に一喜一憂する無駄なエネルギー消費はなくなります。

すべての仕事を「自分のレベルアップのための課題」と捉え、感情を排して事実(=成果)だけに向き合う。

これが、精神的な余裕を持って働くための最も重要な心構えと言えるでしょう。

まとめ:怒られない人は期待されてない?

「怒られない人は期待されてない?」という不安について、その真実と対処法をまとめます。

  • 「怒られる=期待されてる」も「怒られない=期待されてない」も、どちらも「嘘」の可能性がある
  • 「怒る 期待の裏返し」は、エネルギーを割く価値があるという意味で一部真実だが、上司の感情論や保身の場合もある
  • 「できる人ほど怒られる」のは、期待値が高く設定されているケース
  • 「怒られる人 優秀 見込みがある」とは限らない。単にミスが多いだけの場合もある
  • 上司には「感情で怒るタイプ」と「期待で叱るタイプ」がいる
  • 「あまり怒られない人」は、「優秀で怒る必要がない」か「無関心で放置されている」かの両極端
  • 本当に優秀な人は、先回りの報連相などで「怒る」隙を与えない
  • 「怒る」以外の、より難易度の高い仕事や裁量を「任せる」ことこそが期待のサイン
  • 「怒られない人 ずるい」と感じるのは、上司のマネジメントが不公平な(感情的な)可能性がある
  • 本当に「期待されてない人の扱い」とは、「怒られない」ことではなく「仕事を与えられない」「フィードバックがない」こと
  • 期待されているか不安なら、1on1で「期待する役割」を直接質問するのが早い
  • 最終的に、他人の評価(怒る/怒らない)に振り回されるのは無意味
  • 「課題の分離」を実践し、自分の「成果を出す」という課題に集中すべき

本記事は情報提供のみを目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。もし深刻な悩みを抱えていたり、心身に不調を感じたりしている場合は、一人で抱え込まず、必ず専門のカウンセラーや公的な相談窓口(いのちの電話など)にご相談ください。

こころの耳

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この記事を書いた人

運営者:365inside編集長 tosizee

「もう、会社に行くのがつらい…」
「どうして、あの人は私のことをわかってくれないんだろう…」

私自身も、これまで数え切れないほど、そんな風に感じてきました。

40年間、様々な方の仕事の悩みを見つめてきて気づいたのは、役職や年齢が違っても、みんな驚くほど同じことで悩み、傷ついている、ということでした。

このブログでは、数千人の悩みを見つめた経験と心理学の知識(こころ検定2級)をヒントに、私自身が実際に試して効果があった方法だけでなく、「これはダメだった…」という盛大な失敗談も、正直にお話ししていきます。

完璧な正解はありません。

でも、あなたの心が少しでも軽くなるような、そんな「お守り」のような言葉を届けられたら、これほど嬉しいことはありません。

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