「何を言ってるか、わからない」
「もう一度言って」
「言いたいこと、よくわからない」
あなたはときどき、このように何度も言われて悩んでいませんか?
でも大丈夫です。この記事を最後まで読んでもらえれば、上記の疑問や悩みを解決できます。
「何言ってるかわからない」と言われるのには、聞き手側と話す側の両方にそれぞれの問題点があります。
それらの問題点を解説するとともに、対策も解説します。
- 「何言ってるかわからない」と言われる多様な理由
- 話し手と聞き手の両方に問題がある
- PREP法を使用して情報を効果的に伝える
- 共通言語を作り、より良いコミュニケーションを図る
何言ってるかわからないと言われる理由は?傷つく前に確認
- 話が伝わらないのは当たり前
- 聞き手側にも問題点がある
- 上司や同僚の嫌がらせの真意
- 過干渉な上司
- 話す側の問題点は7つ
- 頭の回転が良すぎる
- 言いたいことがありすぎる
- 聞かれたことに答えてない
- 話が長い
- 主語がはいってない
- 結論が曖昧
- 感情的になってる
話が伝わらないのは当たり前
実は、話が伝わらないのは当たり前です。
話を100%伝えるのは不可能です。10%も伝わらないなんてときもあります。
たとえば、チョット目を閉じて「犬」を想像してみてください。
あなたはどんな犬を想像しましたか?
おそらく柴犬でしょう?ってそんなこと無いですよね。100人いたら100通りの犬を想像します。
同じ柴犬でも血統書付きもいれば、色のつき方が違ったり大きさが違ってるはずです。
なので、「あそこの家の犬って怖いよね」と言われたときには、言った人のイメージと聞いた人のイメージが100%合うのはありえません。
それをふまえて、なぜ「何言ってるかわからない」と言われてしまうのでしょうか?
聞き手側にも問題点がある
それは、聞き手側と話し手側の両方に問題があるんです。
もちろん、専門的な言葉とかロジックとかじゃないです。
普段の会話でも聞き手側に問題があることが、とくに会社の中であるんです。
それは、
- 嫌がらせ
- 過干渉
の2つです
上司や同僚の嫌がらせの真意
嫌がらせというのは、「わかっていてもわざと聞き直す」ということです。
このときの上司や同僚の心のなかでは、
- 何を言ってるんだこいつ。本当にうっとおしい
- こいつはきらい。いじめてやろう
- めんどくさいな~もっとしゃっきり話せ
などといったネガティブな心理がうずまいていて、あなたにたいしてすごい敵意を持っています。
聞き直しているというよりも、聞く耳を持ってない状態です。いじめですね。
いじめなので、その言葉をそのまま受け取って、あなたが落ち込む必要はまったくありません。
小学生でもわかるように話す
そんなとき、相手がどう思ってるのか確認するには、相手の顔を見ます。
そっぽ向いたり、しかめっつらしたり、あなたを直接見ないまま嫌そうに話していたら、いじめです。
そんなときには、「あ、関わりたくないんだ。もっと業務的に話そう」と文字通り受け取れば良いんです。
そして、機械的に、感情を含めずにもう一度話しましょう。
「仕事だから」と思いながら話をしてあげることです。
ただし、相手が笑顔だったり嫌な顔をしてないときには、本当に何を言ってるのわからないんです。
そんなときには、どの部分がわからなかったのか聞きましょう。
過干渉な上司
過干渉な上司というのは、指示を出しすぎている上司です。
何をするにしても干渉してきて、いろいろ言ってくる場合は、あなたも混乱してしまいますよね。
その結果、こちらに伝わらなくなってしまい、相手にもあなたの話が伝わらない場合がよくあります。
これもあなたのせいではないので、相手の話し方を変えていかないとムリです。
「この仕事のやり方は、こういうやり方で良いですか?」と毎回聞きましょう。
話す側の問題点は7つ
相手から悪意なしに、「何言ってるかわからない」と言われるときには、あなたの話し方や伝え方に問題があります。
話す側の問題点は7つに大きく絞ることができます。
- 頭の回転が良すぎる
- 言いたいことがありすぎる
- 聞かれたことに答えてない
- 話が長い
- 主語がはいってない
- 結論が曖昧
- 感情的になってる
この7つの問題点を解決していくことで、徐々に「何言ってるかわからない」と言われることは減っていきます。
頭の回転が良すぎる
そもそもですが、「何言ってるかわからない」と言われてしまう人の大きな特徴として、頭の回転が良すぎるという特徴があります。
頭の回転が良すぎて、ことばが追いついていかないんです。
これは「〇〇と言えば」という連想ゲームを思い出してもらえればよく分かるはずです。
たとえば、お寿司というお題があったとします。
普通の人は、
お寿司⇒大トロ⇒マグロ⇒海⇒夏⇒アイスクリーム
という感じで話しますが、頭の回転が良い人は、
お寿司⇒(大トロ⇒マグロ⇒海⇒夏)⇒アイスクリーム
途中を話すのが面倒くさくなって、すぐに結論を言ってしまうんです。
文章にすると、
「お寿司と言えば大トロのマグロだよね。マグロは海にいるよね。そういえば今年の夏にはうみにいきたいな~。そうだ!夏に海に行ってアイスクリームを食べよう!」
「お寿司と言えば・・・アイスクリーム食べよう!」
と言う感じです。
聞いてる人は、「なぜアイスクリーム?」と頭の中に「?」がたくさん出てきて、「何言ってるかわからない」ということになってしまうんです。
話をするときには頭の回転を下げる
頭の回転が早いあなたは、仕事のときには相手があなたの考えについてこれるように、ゆっくりと話しをしてあげましょう。
面倒くさくても、途中を飛ばさずに丁寧に詳しく説明するのが大事です。
そのためにやることは、まずは聞くことに集中して、相手の頭の中を想像することです。
同じ話を聞いて、同じイメージは相手の頭の中には浮かんでいないということを覚えておくことです。
言いたいことがありすぎる
言いたいことがありすぎて、それを全部、一気に話してるのかもしれません。
この問題点が一番多いのではないのでしょうか。
言いたいことがたくさんあって、頭の中でまとまらないまま思いついた端から話してしまう人が多いです。
友達同士なら良いのですが、仕事の話をするときにはしっかりまとめてから話しましょう。
仕事のときには話す内容を紙に書く
思いついたら話をするのをやめて、思いついたらまずは紙に書いてみるのをおすすめします。
ブレインダンプのようなやり方ですが、話したいと思ってる内容を紙に書いてみるんです。
すると、自然に整理されて何を伝えなければいけないのか、優先順位や話す内容がわかってきます。
仕事の場合は、優先順位の高い大切な内容から話をしていけばいいです。
聞かれたことに答えてない
前後の脈絡関係なく、いきなり関係ない話題を出してしまうとまずいです。
そうすると、聞かれたことに答えてないと感じてしまいます。
たとえば、こんな会話です。
(相手)「今日の午後、時間ある?」
(あなた)「これからスーパーに買出しに行ってタマゴ買うんだよね。うちの冷蔵庫がとっても効きが良くて、子供が無茶して怪我をしちゃったから」
(相手)「で、結局、今日の午後、空いてるの?」
相手は時間があるのか無いのかを聞きたいのですが、あなたははっきりと答えてないわけです。
実は、あなたの頭の中では、今日の午後は時間がないことが前提になって話をしてしまってるんです。
「もう、そんなことわかってるでしょ」とか「これだけいえばわかるでしょ」と思ってしまうんです。
相手が超能力者じゃない限り、そんな思いは通じるわけがありません。
聞かれたことをそのまま返すようにする
あなたは面白くないと感じるはずですが、相手の質問には、何も考えずにそのまま答えを付けて返すことです。
- 時間ある?⇒時間ない
- 忙しい?⇒忙しくない
- 遊ぼう?⇒遊ぶ
もしくは、「いいよ」とか「だめ」「だいじょうぶ」「OK!」みたいに、イエスかノーでとりあえず答えましょう。
そのあとで、「実は・・・」「そういえば・・」「それがさ・・」で始まることばで言いたいことを言えば良いんです。
話が長い
話が長いというのも、よくある特徴です。
いろいろなことを伝えたいと思ってるのですが、しっかりと整理されていないので、片っ端から話してしまう傾向にあるんです。
その結果、とても話が長くなって、「で、結局なんなの?」と怒られてしまいます。
1文を短くすること。長い会話は気の合う友達と
話が長くなりがちな人は、なるべく短く話すように努力しましょう。
できれば1文です。
「主語+目的語」を心がけましょう。
たとえば、だらだらと理由や状況を説明せずに、
- わたしは休みたいです
- わたしは仕事がしたいです
- わたしはお金がほしいです
と、相手に話しましょう。
主語がはいってない
仲が良くなればなるほど、主語が無くなる傾向にあります。
これは誰にでも当てはまるもので、関係が近ければ近いほど、同じことを考えてると思いがちなんです。
たとえば、いつも一緒にいる相手だったら
(相手)「そういえば、あれ、おいしかったよね」
(あなた)「そうそう。次もあれだね」
(相手)「うん。次はあそこの隣にも行ってみようか」
という会話でもなりたってしまうんです。
でも、仕事の同僚だとか得意先の営業マンが相手だったら、相手はちんぷんかんぷんです。
できるだけ主語を入れて話をしましょう
主語を入れないとわかりそうもない相手には、しっかりと主語を入れて話をしましょう。
指示代名詞もわかりにくいです。
「あれ」「それ」「あの」でわかる相手には良いのですが、どのひともわかると思ったらダメです。
特に、仕事相手にはしっかりと主語を入れましょう。
結論が曖昧
自己肯定感が低かったり、責任感が強い人の場合、結論を曖昧にしがちです。
自信がないので、はっきりとした意思表示ができないわけです。
その結果、「結局、なにが言いたいの?」という事になってしまいます。
たとえば、
「この間の仕事の件だけど、結局あの人が出てきて色々と言いだしたおかげで、今はこうなっているんだよね。だから、あなたに今日この事を話しているんだけどね」
という感じで、なにを言いたいのかよくわかりませんよね。
話してる本人はよくわかってるのですが、聞いてる人にはさっぱり伝わりません。
まずは結論から話をすることを心がける
結論を曖昧にしても何の意味もないです。余計悪い状況になります。
なので、まずは結論から話をするのが大切です。
「この間の仕事の件だけど、うまく行ってないから助けてください」
という感じで、「助けてもらいたい」という結論をはじめにはっきりと言うことです。
その後で、「実は、あの人がしゃしゃり出てきてしっちゃかめっちゃかになって・・・」と状況を話せば良いんです。
「結論をまず話す」ということを心がけましょう。
感情的になってる
感情的になってしまうと、誰もが何をいってるのかわからなくなります。
夫婦喧嘩なんて特にそうですよね。思ってもいないことが口からどんどん出てくるものです。
まずは落ち着きましょう
感情的になったら話をしないことです。
話をする前に、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。
そのうえで、理論立てて話をすることです。
何言ってるかわからないと言われる?傷つく人の対策方法。
- 考えるスピードを落とす
- PREP法で話す
- 話さないで相手の頭の中を想像する練習をする
- 言いたいことがあったら止・想・考の順番で
- 共通言語を作っていく
- よくある質問
- まとめ:何言ってるかわからないと言われて傷つく前に
考えるスピードを落とす
上述したように、「何言ってるのかわからない」と言われる人たちは、とても頭の回転が早いので、ことばを出すのが面倒くさくなる傾向にあります。
小さい頃からそのくせがついてしまってるので、今更それを変えようとしても、なかなか難しいことが多いです。
ですから、まず認識しないといけないことは、
自分は頭の回転が早い
ということです。
相手が同じ速さで考えてくれると思ってはいけません。
それは人それぞれの特徴ですから、イライラするべきではないですし、相手は考えるスピードが遅いということを認めてあげることです。
対策としては、黙って話を聞いてあげるということです。
そのために有効なのが、相づちです。余計なことを言わずに相手に話を続けさせるには、相づちがとても便利です。
- へー
- そーなんだ
- それで
- なるほど
- やっぱり
など、相づちだけをして、相手がどんな話をしてくれるのかじっと聞いてあげましょう。
もしもそのおかげでストレスが溜まってきたら、紙にアイデアをどんどん書いていくことです。
PREP法で話す
PREP法とは、会話の流れや文章の書き方の順番の法則です。
- Point 結論
- Reason 理由
- Exampl 具体例
- Point 結論
まず結論を話してから、その理由を言って、具体例で説明します。
最後にもう一度結論を言うと、相手に伝わりやすいと言われています。
たとえば、
- 土曜日空いてる?
- 休みだから遊びに行きたいんだけど
- 釣りやキャンプ、登山などしたいな
- だから、土曜日空いてる?
と聞けば、「いいよ」「だめだよ」と簡単に答えてくれるはずです。
でも、順番をメチャクチャにすると、
- 釣りやキャンプ、登山などしたいな
- 休みだから遊びに行きたいんだけど
- 土曜日空いてる?
- だから、土曜日空いてる?
しつこそうですよね。チョット行きたいと思っても「いやだ」と答えてしまいそうです。
まずは結論を話すこと、これを覚えておきましょう。
話さないで相手の頭の中を想像する練習をする
大切なのは、相手がどう思うのか、相手がどういう事を言ってもらいたいのか、それを想像することです。
相手の立場になって考えることができるようになったら、絶対に「何言ってるかわからない」なんて言われません。
ですから、相手の頭の中を想像する練習をしてみましょう。
便利なのは、映画やドラマです。
映画やドラマの中には主人公以外に脇役とか悪役がいるはずです。
ほとんどの人は主役の人の気持ちに入れ込んで見ますが、脇役目線で見たり、悪役目線で主人公を見たりしてみてください。
たとえば、桃太郎のお話で、攻め込まれた鬼の気持ちになって物語を読むような感じです。
これは漫画でも使えます。たとえば、
- 『ワンピース』下っ端の海兵
- 『スラムダンク』陵南の補欠選手
- 『ウルトラマン』ウルトラマンに踏み潰された人
ですね。思いっきり違う印象を持つはずです。この人たちにとって主役たちは悪役です。
相手の気持や考えを想像する練習をすれば、あなたのコミュニケーション能力はさらに磨かれるはずです。
言いたいことがあったら止・想・考の順番で
「何言ってるかわからない」といわれて悩んでいるのでしたら、すぐに話し出さないことを心がけましょう。
そのために便利な言葉が、「止・想・考」です。
- 言うのを止める
- 相手の頭を想像する
- 言うべきことを考える
言いたいことができても、まずは言うのを止めて一呼吸置きましょう。
そのうえで、相手の頭の中を想像して、何を言ってもらいたいのかを考えることです。
たとえば、
(相手)「今日の夕飯、どこに行く?」
と聞かれたら、すぐにあなたの行きたいところを答えるのではなくて、相手の頭の中を考えましょう。
- そう聞くということはどこかに行きたいんだな
- どこに行きたいんだろう
- そう言えば、この間、あのラーメン店の話をしていたっけ
- もしかしたらあのラーメン店に行きたいんだろうか?
ここまで考えることができたら花丸です。
(あなた)「そういえば、この間話していたラーメン店て、本当に美味しいのかな?」
と聞けば良いんです。
もしも相手が行きたいと思っていたら、「そうなんだよね」と答えるでしょうし、何も思ってなければ「どこだっけ?」と答えるはずです。そしたら、また考えて別の店の話をすればいいんです。
あなたは回りくどくて面倒くさいと思うかもしれませんが、相手はとてもあなたに感謝するはずです。
というか、「話わかるよね~」と、今までと真逆の反応をしてくれるはずです。
共通言語を作っていく
あなたに対して
- 何言ってるかわからない
- もう一度良いですか?
- 言いたいことがよくわからない
と言ってくるような人は、だいたいはあなたとの接触時間がとても短い人ばかりのはずです。
長い時間一緒にいて会話をしていれば、共通言語ができあがります。それができれば、上記のようなことばは言われなくなります。
「犬を買いたい」といえば柴犬、「猫を買いたい」といえばシャム猫など、多くを語らなくても通じてしまうことばが共通言語というものです。
こおれは考え方とか環境も関係してきます。
なので、「何言ってるかわからない」といってくる人とは共通言語が不足していると思いましょう。
そのうえで、関係を改善したいと思えば、なにを言われようとも会話を続けていくことです。
そうすることで、お互いのことを徐々に理解していけます。
よくある質問
Q 「何言ってるかわからない」と言われる理由は?
A 人によって考え方や情報処理のスピードが異なり、聞き手と話し手の間での理解度や期待のズレが原因で多様性が生じる。
詳しくは「頭の回転が良すぎる」で解説しています。
Q 上司のいじめのときの対応は?
A 上司がそっぽを向いてしかめっ面したり、つまらなそうな顔をして、「何言ってるかわからない」とか「言ってるいみがわからない」というときには、いじめの可能性が高い。そんなときには、逆にバカ丁寧に、小学生の話すように話すこと。
詳しくは「上司や同僚の嫌がらせの真意」で解説しています。
Q PREP法を使うメリットは何?
A 結論から話を始めて、理由や具体例を挙げて再び結論を述べることで、聞き手に話の構造を明確にし、理解しやすくなるメリットがある。
詳しくは「PREP法で話す」で解説しています。
まとめ:何言ってるかわからないと言われて傷つく前に
「何言ってるかわからない」と言われる理由とその対策にういて紹介しました。
基本は傷つく前に原因を理解して対処することです。
相手の頭の中を想像することで、「何言ってるかわからない」と言われることはなくなります。
この記事のまとめです。
- 話が伝わらないのは当たり前で、100%伝わることは不可能
- 「何言ってるかわからない」と言われる主な原因は聞き手側と話し手側の両方にある
- 頭の回転が速すぎると伝わりにくい
- 相手の理解力に合わせて話すことが重要
- PREP法を使うと伝えやすい
- 共通言語を作ることがコミュニケーションの鍵
- 感情的にならず冷静に話すべき
- 結論から話を始めることが効果的
- 話す前に相手の頭の中を想像する
- 主語を明確にして話すと伝わりやすい
- 話が長いと相手は理解しにくい
- イエス・ノーで簡潔に答えるべき
- いじめや嫌がらせは冷静に対処する
- 相手が理解しやすいスピードで話す
- 問題の根本を理解し、対策を取る
- 相手の気持ちを想像し、思いやりを持つ
- 話す前に一呼吸おいて考える
