不機嫌を表に出す人を無視するのはNG!振り回されずに不機嫌な上司を『お客様』に変える考え方

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不機嫌を表に出す人を無視するのは逆効果?正しい対処法を解説

職場で不機嫌な態度をとる上司や部下、男女問わず、その対応に日々頭を悩ませていませんか。

時には家族間でさえ、相手の態度が幼稚に見えたり、その人の育ちや心理的な特徴を考えてしまったりすることもあるでしょう。

わたしも、あまりに理不尽な態度に「もう無視したい」と感じていました。

しかし、不機嫌を表に出す人を無視するのは逆効果です。

無視すると、どんどんエスカレートしていってしまい、いつでも不機嫌になってしまいます。

この記事では、つい「めんどくさい」と感じてしまう不機嫌な人の心理や特徴を深掘りします。

そして、具体的な対処法を学ぶことで、あなたがこれ以上振り回されないためのヒントを提供します。

この記事のポイント
  • 不機嫌な人を無視してはいけない本当の理由
  • 不機嫌な態度に隠された心理や背景
  • 職場や家庭で実践できる具体的な対処法
  • 相手の不機嫌に振り回されないための心の持ち方
目次

不機嫌を表に出す人を無視すると悪化する理由

不機嫌を表に出す人を無視すると悪化する理由
  • コントロール欲求が隠れた不機嫌の心理
  • 不機嫌アピールをする人の共通した特徴
  • どうして子どものように振る舞うのか考えてみた
  • 不機嫌な態度はその人の育ちと関係がある?
  • 不機嫌な人をめんどくさいと感じる原因

コントロール欲求が隠れた不機嫌の心理

コントロール欲求が隠れた不機嫌の心理

不機嫌を表に出す人の行動の根底には、周囲を自分の思い通りにコントロールしたいという強い欲求が隠されています。

これは、自分の感情や要求を言葉で適切に伝えるコミュニケーションが苦手なことの裏返しでもあります。

例えば、職場でわざと大きなため息をついたり、パソコンのキーボードを強く叩いたりする行為は、「私は今、不満を抱えています。誰かそれに気づいて、私の機嫌を取りなさい」という無言のメッセージです。

相手に気を遣わせ、自分の思い通りに行動させることで、欲求を満たそうとしているのです。

このような態度は、相手が自分の思い通りに動いてくれると学習すると、さらにエスカレートする傾向があります。

一度機嫌を取ってしまうと、「この人には不機嫌を見せれば大丈夫だ」と認識され、あなたをコントロールするための常套手段として使われるようになってしまうのです。

この心理は、お腹が空いたり眠かったりすると泣いて親の注意を引く赤ちゃんの行動と非常によく似ています。

赤ちゃんは言葉で伝えられないため、泣くことで欲求を伝えます。

大人の不機嫌アピールも、精神的に未熟な状態であり、自分の感情を適切に処理できずに他者に解決を委ねていると言えるでしょう。

不機嫌アピールをする人の共通した特徴

不機嫌アピールをする人の共通した特徴

不機嫌な態度をあからさまに示す人には、いくつかの共通した特徴が見られます。

これらの特徴を理解することは、相手の行動に振り回されないための第一歩となります。

一つ目の特徴は、自己中心的な思考です。

自分の感情や都合が最優先で、自分の不機嫌が周囲にどのような悪影響を与えるかまで考えが及びません。

そのため、場の空気を悪くしているという自覚がないケースも少なくありません。

二つ目は、他者への依存心や甘えが強いことです。

「誰かが何とかしてくれるだろう」「自分が不機嫌でいれば、周りが助けてくれるはずだ」といった受け身の姿勢が根底にあります。

自分で自分の機嫌を取るという責任を放棄し、他者に委ねてしまっているのです。

いつも不機嫌でいる人は、不機嫌という「武器」を使って、周囲からの関心や手助けを引き出そうとします。

しかし、それは健全な人間関係の築き方とは言えません。

どうして子どものように振る舞うのか考えてみた

どうして子どものように振る舞うのか考えてみた

わたしもかつては、不機嫌な態度に直面するたびに「どうして、まるで子供のようなことをするんだろう?」と腹を立てていました。

でも、ある時ふと、「自分の感情をうまく言葉にできず、助けを求めているのかもしれない」と視点を変えてみたのです。

本来、社会的な生活を営む大人は、たとえ内心で不満や怒りを感じていても、TPOをわきまえて感情を抑制します。

しかし、不機嫌をまき散らす人は、その場の状況や相手の気持ちを考慮する能力に欠けています。

この状態は、「自分は特別に扱われて当然だ」という特権意識から来ている場合もあります。

「どうして自分がこんな思いをしなくてはならないんだ」という不満が、周囲への配慮を欠いた行動に繋がるのです。

不機嫌な人の行動に直面した際は、「精神的に未熟なのかもしれない」と冷静に考えれば、あなたの心理的負担を軽減できます。

不機嫌な態度はその人の育ちと関係がある?

不機嫌な態度はその人の育ちと関係がある?

人の性格や行動パターンが、育った家庭環境に影響されることは少なくありません。

不機嫌な態度を示す人の背景に、その人の育ちが関係している可能性は十分に考えられます。

例えば、幼少期に親が不機嫌な態度で子供をコントロールするような家庭で育った場合、それがコミュニケーションの基本形だと学習してしまうことがあります。

親の機嫌を常にうかがい、言うことを聞くことで問題を回避してきた経験から、大人になっても同じ方法で他人を動かそうとするのです。

また、逆に過保護に育てられ、自分の要求が何でも通ってきた経験も影響します。

思い通りにならない状況への耐性が低く、欲求不満を抱えると、すぐに不機嫌になって周囲に当たり散らすという行動パターンが形成されてしまうことがあります。

ただし、全ての原因を育ちに結びつけるのは早計です。

あくまで可能性の一つとして捉え、相手を「かわいそうな人だから仕方がない」と思って、現在の行動に対して冷静に対処することが重要です

こころの耳(厚労省)

不機嫌な人をめんどくさいと感じる原因

不機嫌な人をめんどくさいと感じる原因

私たちが不機嫌な人に対して「めんどくさい」と感じる根本的な原因は、相手の感情的な問題に、こちらが一方的に巻き込まれてしまうからです。

「なぜ自分が相手の機嫌の責任を取らなければならないのか」という理不尽さが、ストレスや徒労感に繋がります。

不機嫌な人は、自分の感情のケアを他者に依存しています。

そのため、彼らの機嫌が直るかどうかは、完全に相手次第。

こちらがどれだけ気を遣っても、相手の気分が変わらなければ状況は改善せず、私たちのエネルギーだけが消耗していくのです。

さらに、不機嫌な態度には「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」という言葉があるように、周囲に精神的な苦痛を与える攻撃的な側面もあります。

このネガティブな感情の伝染が、職場や家庭の雰囲気を悪化させ、生産性を低下させる大きな要因となります。

不機嫌を表に出す人を無視しない上手な接し方

不機嫌を表に出す人を無視しない上手な接し方
  • 相手の心は常に不機嫌だと思って接するのが基本
  • 「男だから」「女だから」は関係ない?~不機嫌の対処法
  • 不機嫌な上司への効果的なコミュニケーション
  • イライラしている部下への正しい接し方
  • 不機嫌な上司や不機嫌な部下は、「お客様」と思えば大丈夫
  • 最も身近な家族が不機嫌な場合の対応
  • 相手の機嫌の状態に、自分の態度を左右されない
  • まとめ:不機嫌を表に出す人を無視するのはNG

相手の心は常に不機嫌だと思って接するのが基本

相手の心は常に不機嫌だと思って接するのが基本

私たちは、人と接する際、無意識のうちに相手が快晴の秋空のような穏やかな精神状態であることを期待してしまいがちです。

しかし、その期待こそが、人間関係のストレスを生む一つの原因です。

ここで試していただきたいのが、相手の心の初期設定を常に機嫌が悪いと捉える思考の転換です。

つまり、誰もが何かしらの事情を抱えており、心に余裕がない状態が平常なのだと考えてみるのです。

これは決して悲観的な考え方ではありません。

むしろ、不要な精神的ダメージから自分自身を守るための、極めて有効な心の防御術と言えるでしょう。

例えば、もし部下から気に食わないことを言われたら、多くの人はつい、心の扉を閉めてしまいがちではないでしょうか。

なので、会社の中では、すべての上司や同僚に対して、言葉を選んで接するように心がけるのが安定を生む秘訣です。

相手の心の状態は、自分ではコントロールできない天候のようなものです。

相手の機嫌が良いことを「標準」にしてしまうと、少しでも素っ気ない態度や不機嫌な様子に触れただけで、「どうして?」「自分のせいだろうか?」と、心は大きく揺さぶられてしまいます。

逆に、相手の機嫌が悪いことを「標準」にすると、大概の場面で相手の機嫌は良いので、話を進めるのがとても楽になります。

期待値を下げることで、むしろ優しさに気づける

例えば、同僚に質問する際に「きっと忙しくて大変だろうな。余裕がないかもしれない」と想定しておくとします。

その上で、もし相手が少しでも笑顔で対応してくれたなら、どう感じるでしょうか。

「忙しいのに、自分のために時間を作ってくれた」と、その小さな配慮が普段以上にありがたく感じられるはずです。

逆に、本当に余裕がなくて相手が怒り気味だったら、想定内なので、無駄話をせずに要点だけを聞けます。

相手も、「早くしろよ」「だから、なんなんだよ」と怒らずに、不機嫌ながらも的確に答えてくれるはずです。

相手の心の天気が「曇り」であることを前提にすれば、時折見せる「晴れ間」が、より一層温かく感じられるのです。

このように、相手に対する期待値のハードルをあらかじめ下げておくことは、相手の些細な言動に一喜一憂しないための知恵です。

それは相手を見下すこととは全く異なり、コントロールできない他者の感情と、コントロールできる自分自身の心の状態を、上手に切り分ける作業なのです。

この心の構えが、結果的にあなたをストレスから解放し、より穏やかで安定した人間関係を築く土台となります。

『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』(ダイヤモンド社)

「男だから」「女だから」は関係ない?~不機嫌の対処法

「男だから」「女だから」は関係ない?~不機嫌の対処法

「不機嫌な男性には理屈で、女性には共感で」

あなたも一度は、こうした男女別の対処法を耳にしたことがあるかもしれません。

しかし、本当にそうでしょうか? あなたの周りには、感情豊かな男性や、極めて論理的な女性も、たくさんいるはずです。

実は、人を「男」「女」という大きな主語で括ってしまうことこそが、人間関係を見誤る第一歩なのかもしれません。

大切なのは、性別というラベルではなく、その人が今、どちらのコミュニケーションモード(状態)にいるのかを、冷静に見極めること。

ここでは、よく言われがちな男女の違いをヒントにしながら、性別を超えて応用できる、2つのコミュニケーションタイプへの対処法を考えていきます。

【タイプA】「結論や解決策」を求める状態の相手(不機嫌な男性、と言われがち)

もし相手が、問題の解決や効率性を重視する「タスク思考モード」にある場合、感情的な慰めや長い前置きは、かえってイライラを増幅させてしまうことがあります。

これは、性別に関わらず見られる傾向です。

こういったタイプへの具体的な接し方はこちらです。

  • まず結論から
    「〇〇の件ですが、結論としては△△です」と、まず話の着地点を明確に示します。
  • 事実と私情を分ける
    「〜という事実があり、それに対して私はこう感じています」と、客観的な事実と、あなたの主観的な感情を分けて伝えます。
  • 提案型で話す
    「現状はこうですが、解決策として〇〇はいかがでしょうか?」と、代替案や具体的な次のアクションを提示することで、相手は「話が早い」と感じ、聞く耳を持ちやすくなります。

大切なのは、相手の「問題を解決したい」という欲求を尊重し、あなたがそのための信頼できるパートナーであることを示すことです。

【タイプB】「共感やプロセス」を求める状態の相手(不機嫌な女性、と言われがち)

もし相手が、自分の気持ちを理解してほしい、なぜそうなったのかの経緯を話したい「感情共有モード」にある場合、性急なアドバイスや正論は、「何もわかってくれていない」という孤独感を深めてしまいます。

こういったタイプへの具体的な接し方はこちらです。

  • まず聞き役に徹する
    相手が話している間は、解決策を考えずに、ひたすら耳を傾けます。
  • 共感の相槌を挟む
    「そうだったんですね」「それは大変でしたね」と、相手の感情を肯定する言葉を挟むことで、相手は「この人は味方だ」と感じ、安心します。
  • 事実確認より気持ちの確認
    「なぜそうなったの?」と原因を追及する前に、「今、どんなお気持ちですか?」と、まず相手の心の内側に焦点を当てます。

相手が求めているのは、完璧な解決策ではなく、「この辛い気持ちを、一人で抱えなくていいんだ」という安心感です。

まずその感情的な土台を整えることが、結果的に問題解決への一番の近道になります。

最も大切なこと

結局のところ、AとB、どちらのタイプが「男」で「女」という話ではありません。

同じ人物でも、午前中はAタイプの思考をしていても、午後はBタイプの感情に支配されることだってあります。

一番の達人とは、「男だから」「女だから」と決めつける人ではないです。

「今、目の前のこの人は、何を求めているんだろう?」と、その都度、相手の心の状態を誠実に観察できる人が達人なのかもしれませんね。

不機嫌な上司への効果的なコミュニケーション

不機嫌な上司への効果的なコミュニケーション

不機嫌な上司への対応は、特に慎重さが求められます。

ここで重要なのは、相手の感情と「仕事の事実」を切り離して考えることです。

まず、上司が不機嫌だからといって、仕事の報告・連絡・相談を怠ってはいけません。

それをすると、さらに状況が悪化するだけです。報告する際は、「結論から先に話す」ことを徹底し、だらだらと話さないようにしましょう。

要点が不明瞭な話は、相手のイライラを増幅させます。

また、相手の不機嫌に引きずられて感情的になったり、過度に萎縮したりしないことも大切です。

「この人は今、機嫌が悪い状態なのだ」と客観的に認識し、自分自身は冷静さを保ちましょう。

上司の機嫌は上司自身の問題であり、あなたの責任ではありません

「自分のせいかも…」と過度に自分を責めないようにしてください。

イライラしている部下への正しい接し方

イライラしている部下への正しい接し方

部下が不機嫌な態度を示している場合、上司としての対応力が問われます。

高圧的に押さえつけたり、見て見ぬふりをしたりするのは最悪の対応です。

まずは、1対1で話せる安全な場所を設け、話を聞く時間を作りましょう。

その際、「不機嫌に見えるけど?」「何かうまくいってないことでも?」と、相手を気遣いながらも、部下が不機嫌の理由を直接聴くことが重要です。

部下は、業務量の多さや正当に評価されていない不満など、不機嫌になってる原因を話してくれるはずです。

話を聴く際は、途中で遮ったり、自分の意見を押し付けたりせず、まずは共感的に傾聴します。

すべて聞き終わった後に、次の質門をします。

  • どうしたいのか?
  • いつまでに?
  • どの様になるのがベストか?
  • どうしたらそうなるか?
  • そうなったら、どう感じるのか?

これらを聞き終えた後で、できることとできないことを理論的に説明して、最終的な落とし所を2人で考えます。

この際に、なるべく相手に考えさせるほうが、関係性が良くなり相手も成長してくれます。

不機嫌な上司や不機嫌な部下は、「お客様」と思えば大丈夫

不機嫌な上司や不機嫌な部下は、「お客様」と思えば大丈夫

職場で日々顔を合わせる上司や部下。

身近な存在だからこそ、相手の不機嫌な態度はダイレクトに心に突き刺さり、「なぜ私がこんな思いを…」と感情的になりがちです。

しかし、この関係性を一度リセットし、相手を「サービスを提供する大切なお客様」だと考えれば、驚くほど冷静に対応できるようになります。

なぜなら、「上司」「部下」という関係性で相手を見ると、私たちは無意識に「こうあるべき」という感情や期待を挟んでしまいます。

たとえば、「上司は優しくて、丁寧に教えてくれるもの」「部下は言うことを良く聞き、いつでも笑顔で答えてくれるもの」といった感じです。

「上司なら、こうあってほしい」と期待してしまうのは、ごく自然な気持ちです。

でも、その期待が、時として自分自身を苦しめてしまうんですよね。その期待と現実のギャップに、私たちは戸惑ってしまうのかもしれません。

そこで、相手を「お客様」と見なしたら、余分な感情はなくなります。

あなたの目的は、お客様(上司・部下)が抱える課題(不機嫌の原因)を解決し、お客様にご満足していただくことへとシフトするのです。

つまり、相手の不機嫌は、あなた個人への攻撃ではなく、「お客様からの難しいご要望」「サービスへのご不満」として客観的に分析できるようになります。

これにより、感情的な消耗を最小限に抑え、本来やるべき業務に集中できるのです。

「顧客対応モード」で冷静な切り返しを

例えば、不機嫌な上司から理不尽な要求をされたとします。

これを「上司のパワハラ」と受け取ると感情が乱れます。

しかし、「お客様からのクレーム」と捉え直せば、「お客様、大変申し訳ございません。ご要望の意図を詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」と、冷静にヒアリングから入ることができます。

逆に、不機嫌で反抗的な部下には、「サービスにご不満な様子のお客様」として接します。

「何かお困りごとはございませんか?サービスの改善点をぜひお聞かせください」という姿勢で向き合えば、相手も感情的な態度を和らげ、対話に応じやすくなるでしょう。

このように、上司や部下を「お客様」と見なすことは、決して相手に媚びへつらうことではありません。

むしろ、プロとして自分の感情を巧みにマネジメントし、どんな状況でもパフォーマンスを落とさないための、高度なビジネススキルであり、自分自身を守るためのセルフケアでもあるのです。

そもそも、会社は仲良し家族とか仲良しクラブではないです。

売上とかサービス向上などの目的に向かって、それぞれの人がそれぞれのスキルを使って、達成させようと頑張っていくものです。

そこには、上下の関係はないですし、機嫌を取るとか、媚びへつらうなんてこともまったく必要ありません。

最も身近な家族が不機嫌な場合の対応

最も身近な家族が不機嫌な場合の対応

職場以上に距離が近く、逃げ場がないのが家族です。

家族が不機嫌な場合、その影響は家庭全体の空気を重くし、精神的な負担も大きくなります。

ここでも基本は同じで、相手の機嫌を無理に取ろうとしないことです。

機嫌を取ることで一時的に場が収まっても、相手は「不機嫌になれば思い通りになる」と学習し、同じことを繰り返します。

相手が不機嫌な時は、まずはそっと距離を置き、嵐が過ぎ去るのを待つのも一つの手です。

そして、相手が少し落ち着いたタイミングで、「何かあったの?」と冷静に話を聞いてみましょう。

その際、相手を責めるのではなく、「あなたが不機嫌だと、私も悲しい気持ちになる」というように、「私」を主語にした「アイメッセージ」で自分の気持ちを伝えると、相手も受け入れやすくなります。

NG対応OK対応
相手の機嫌を取ろうとする冷静に距離を置き、落ち着くのを待つ
一緒になって感情的になる自分の感情はコントロールし、冷静さを保つ
「自分のせいだ」と自分を責める相手の機嫌は相手の問題と切り離して考える
見て見ぬふりをして無視する落ち着いた後、話を聞く姿勢を見せる

相手の機嫌の状態に、自分の態度を左右されない

相手の機嫌の状態に、自分の態度を左右されない

不機嫌を表に出す人を完全に無視するのは、状況を悪化させる可能性があるため推奨されません。

相手のコントロール欲求を刺激したり、あなた自身がターゲットにされたりするリスクがあるからです。

では、最終的に私たちはどのように振る舞うべきなのでしょうか。

その答えは、「相手の機嫌の状態に、自分の態度を左右されない」ことです。つ

まり、相手が機嫌が良かろうが悪かろうが、あなた自身は常にフラットで、冷静な態度を貫くことが最も効果的なのです。

不機嫌な人は、その態度によって相手をコントロールしようとしています。

しかし、あなたが全く動じなければ、相手は「この人には不機嫌アピールは通用しない」と学習し、次第にその行動を諦めていきます。

これは「無視」とは異なり、相手の存在は認識しつつも、その感情的な揺さぶりに同調しないという、より高度なコミュニケーションです。

このスタンスを保つことで、あなたは自分自身を守り、健全な心の距離を築くことができるでしょう。

まとめ:不機嫌を表に出す人を無視するのはNG

まとめ:不機嫌を表に出す人を無視するのはNG

ここまで、不機嫌な人に振り回されないための考え方について、私の体験も交えながらお話ししてきました。

大切なのは、相手を変えようとすることではなく、あなた自身の心を守るための「心の傘」を持つことです。

相手の感情は、あなたにはコントロールできない空の天気のようなもの。

でも、どんな天気の日でも、あなた自身の心の穏やかさを保つための傘のさし方は、きっと見つけられるはずです。

  • 不機嫌を表に出す人を完全に無視するのは逆効果
  • 相手の態度はあなたをコントロールするための手段
  • 心理の根底には自己中心性や幼稚さが隠れている
  • 相手の機嫌を取ろうとすると依存関係が生まれる
  • 感情的にならず冷静に事実と感情を切り離す
  • 「人は基本的に機嫌が悪いもの」と想定すると楽になる
  • 相手の機嫌と自分の責任を混同しない
  • 上司には結論から簡潔に報告する
  • 部下にはまず話を聞く安全な場を提供する
  • 上司も部下もお客様だと考える
  • 家族にはアイメッセージで自分の気持ちを伝える
  • 背景に病気の可能性がある場合は専門家への相談を促す
  • 相手の育ちを安易に原因と結びつけない
  • めんどくさいと感じるのはエネルギーを消耗するから
  • 最も効果的なのはあなたの態度が変わらないこと
  • 不機嫌アピールが通用しないと相手が学習すれば状況は改善する

もし深刻な悩みを抱えていたり、心身に不調を感じたりしている場合は、一人で抱え込まず、必ず専門のカウンセラーや公的な相談窓口(いのちの電話など)にご相談ください。

こころの耳

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この記事を書いた人

運営者:365inside編集長 tommy

「もう、会社に行くのがつらい…」
「どうして、あの人は私のことをわかってくれないんだろう…」

私自身も、これまで数え切れないほど、そんな風に感じてきました。

40年間、様々な方の仕事の悩みを見つめてきて気づいたのは、役職や年齢が違っても、みんな驚くほど同じことで悩み、傷ついている、ということでした。

このブログでは、数千人の悩みを見つめた経験と心理学の知識(こころ検定2級)をヒントに、私自身が実際に試して効果があった方法だけでなく、「これはダメだった…」という盛大な失敗談も、正直にお話ししていきます。

完璧な正解はありません。

でも、あなたの心が少しでも軽くなるような、そんな「お守り」のような言葉を届けられたら、これほど嬉しいことはありません。

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