「嫌な仕事を避ける人」
「嫌な仕事から逃げる部下」
「やりたくない仕事はやらない」
長いこと会社勤めしていると、こういう人は必ずいます。
というか、自分自身を思いだしてみても、できれば嫌な仕事はやりたくない・・・と思ったことは何回もあります。
では、そういう人にはどう対処していけば良いのでしょうか?
実際問題として、逃げたり、避けられてる仕事は誰かがやらないと終わらなかったり、仕事が前に進みません。
絶対に誰かがやらないといけないことです。
嫌な仕事を前にすすめるためは、やはり教育しかありません。
嫌な仕事を避けたり逃げる人を教育していくための方法を紹介します。
- 嫌な仕事を避ける人の特徴と原因を理解できる
- 80対20の法則による職場の構造を理解できる
- 嫌な仕事を通じて成長や出世につなげる方法を学べる
- 部下や自分への教育・対処法を理解できる
嫌な仕事を避ける人への理解と原因の考察
- 嫌な仕事を避ける人が出てくる理由
- 80対20の法則と仕事の構造
- 会社の上位20%の人とは?
- 上位20%の人がやっていること
- 苦手な仕事はストレスになるので、楽な仕事しかしない人の特徴は
- 嫌な仕事を避けて楽な仕事しかしない人の末路は?
嫌な仕事を避ける人が出てくる理由
まずは、嫌な仕事を避ける人が、なぜ出てくるのかを考えましょう。
嫌な仕事を避けたり逃げる人はかならずいますが、その逆に、何も言わずに粛々と仕事をこなす人がいます。
では、どちらの人の仕事効率が良く、いい仕事をしているのでしょうか?
一般的にいって、同じなんです。
仕事を避ける人も、黙々とこなす人も、結果から見ると同じなんです。
なぜか?
それは80対20の法則だからです。
80対20の法則と仕事の構造
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した80対20の法則(パレートの法則)というものがあります。
簡単に言うと、1億円の売上で100人の社員がいる会社の場合、
20人が8,000万円の売上を作ってる(A)
80人が2,000万円の売上を作ってる(B)
ということです。
意外かもしれませんが、仕事が嫌で逃げ出す人も、嫌な仕事も粛々とこなす人も(B)の80%の人に含まれます。
その理由を次で説明します。
会社の上位20%の人とは?
実は、仕事が嫌だという人と何も言わずにこなす人の2通り以外に、もう一つのパターンの人がいます。
それは、嫌な仕事が回ってこない人です。
それが20%の(A)に含まれる人です。
というのは、会社の売上の80%は、大得意先と言われる大手企業が締めています。
そして、その大事なお得意様を任せされるのは、スキルの高い(A)の20%に含まれる人です。
その人達には、やりたくない仕事は回ってきません。
万が一やる気を無くしたら、売上が減るからです。
会社としては、モチベーションアップして売上をどんどん上げてもらうように、嫌な仕事は下っ端に回すのは、アタリマエのことです。
上位20%の人がやっていること
では、やってることが違うのか?というと、それほど変わりはないです。
つまり、同じことをしながら大きな利益をあげられるのが、(A)の人たちで、利益がなかなかあげられない、あまりやらなくても良いことを一生懸命やらないといけないのが(B)の人たちです。
それは、ドラマでもよくありますよね。
大手企業のトップたちは電話一本で何億、何十億の商談をまとめるシーンがあります。
逆に、下っ端は何回も相手先に出向いて頭を下げながらも、その10分の1の売上もあげられないシーンがあります。
これは現実に起きてることです。大きな商談になると、社長が出向く・・・みたいな感じです。
何が言いたいのかと言うと、仕事が嫌だと言ったり、やりたくないと言ってる人たちには、スキルや力がないということです。
また、言われたことをそのままやってる人も、上に上がる努力をしていないということです。
つまり、上に上がる努力をしないでいると、いつまでも嫌な仕事が回ってくるわけです。

苦手な仕事はストレスになるので、楽な仕事しかしない人の特徴は
苦手な仕事を避けて楽な仕事しかしない人には、いくつかの共通した特徴があります。
まず一つ目は、「失敗を恐れる気持ちが強い」ということです。
苦手な仕事に取り組むと、自分の能力の限界を感じたり、周囲と比較される不安を感じたりします。
その結果、無意識のうちに失敗を避けるために、楽な仕事ばかり選ぶようになります。
二つ目は、「自分に自信がない」ことです。
自信がない人ほど、新しいことや難しい課題に挑戦するのをためらいがちです。
自分にはできないと決めつけてしまい、努力する前からあきらめてしまう傾向があります。
三つ目は、「現状維持を好む」タイプです。
変化や挑戦を避け、今の環境に安心感を求める人が多いです。
そうした人は一見安定しているように見えます。
嫌な仕事を避けて楽な仕事しかしない人の末路は?
そんな、嫌な仕事を避けて楽な仕事しかしない人の末路は、長期的に見ると決して明るくありません。
一時的にはストレスも少なく、気楽に働けるように感じるかもしれませんが、やがて周囲との実力差が広がっていくのは、当り前です。
繰り返しになりますが、嫌な仕事には面倒な作業や責任があるので、その分だけスキルや経験が身につく絶好の機会だからです。
これは、スポーツや勉強、RPGゲームなどと同じです。
例えば、ドラクエでスライムばっかりと戦っていても、ゲームクリアは100%無理です。
楽な仕事ばかり選んでいると、成長のしようがないんです。
上司からの信頼も得にくくなり、重要な仕事が回ってこなくなります。
結果として評価が上がらず、昇進や給与アップからも遠ざかっていきます。
最終的には、「あの人には任せられない」「成長しない人」というレッテルを貼られ、職場ではお荷物的な存在になります。
つまり、嫌な仕事を避けてばかりいると、将来的により苦しい立場に追い込まれる可能性が高いです。
嫌な仕事こそ、成長や信頼を築くためのチャンスと捉えることが大切です。
嫌な仕事を避ける人への対応と成長のための考え方
- 嫌な仕事を避ける人への対処法
- 会社の仕組みを教育する
- 嫌な仕事を回さない工夫
- 嫌な仕事を避けるための考え方
- 嫌な仕事を成長のチャンスに変える
- 嫌な仕事を避ける人への最終的な考え方
- まとめ:嫌な仕事を避ける人への対処法
嫌な仕事を避ける人への対処法
あなたが役職者ならやることは2つです。
- 教育する
- 嫌な仕事を回さない
会社の仕組みを教育する
簡単に言うと、上に書いたようなことを部下たちに説明することです。
多くの若者達は、会社を学校の続きだと勘違いして入社してきます。
その結果、やる気が無くなったり、ネガティブになったり、モチベーションが下がります。
で、結局は辞めてしまうことが多いです。
それは、役職者、社長の責任です。
新しく入ってきた人たちの人生を壊したり変えててしまってることと同じことです。
多くの会社説明会では、どんな会社なのか、どんなことをしているのか、会社の仕組みを説明します。
ですが、いちばん大切な会社とはなにか?を説明していません。
わたしも4社ほど経験しましたが、
などの説明を受けたことはないです。
嫌な仕事を回さない工夫
もう一つやることは、「嫌な仕事を回さない」ということです。
ひとりひとりに聞いて、その人が嫌な仕事を回さないようにするだけです。
適材適所みたいな感じです。
これはどんな職種にも当てはまります。
同じ部署でも、ひとりひとりやってることは違うはずです。
その人がすこしでも嫌だと思うことはなるべく他の人に回すことで、効率も上がるし、あなたの人気も上がります。
嫌な仕事を避けるための考え方
では、あなたが役職者でない場合、どうしたら嫌な仕事を避けられるか?
ここがアメリカだったら話は早いです。
上司にそういえばいいだけです。
でも日本ですので、そう文句を言ったところで受け入れられることも少ないでしょう。
そんなときに考えるのは、
です。
あなたはなんのために仕事をしていますか?
最終目標はなんですか?
それを考えてから「嫌な仕事」を考えましょう。
嫌な仕事を成長のチャンスに変える
もう、答えがわかったと思いますが、「嫌な仕事」はあなたが会社上位20%の(A)の人になるための鍵です。
誰もやりたがらない嫌な仕事を、笑顔で、会社のために、猛スピードで、やることです。
そして、上司にやってることを認めてもらうんです。
それを何回もやり続けると、あなたは会社にはなくてはならない人になります。
その結果、上位20%の(A)の人間になれます。
とはいえ、嫌な仕事は嫌ですよね。
そんなときには、何故、嫌なのかを分析することです。
「汚い」「面倒くさい」「時間がかかる」・・・色々あると思います。
それをひとつずつ解消していくことで、嫌なことが少しずつ楽になってくはずです。
誰もが嫌なことを少しでも改善することで、次にやる人が少しでも楽にしていくことで、あなたのスキルは上がっていきます。
なので、「嫌な仕事」だと思ったら、「上に上がるためのチャンス」と思ってください。
見方を少し変えていくことだけで、あなたの将来は変わっていきます。
嫌な仕事を避ける人への最終的な考え方
嫌な仕事を避けたり逃げる人にはどう対処していけば良いのかを紹介してきました。
簡単に言うと、嫌な仕事という点で考えるのではなくて、嫌な仕事はどこに続いているのかという面で考えていくということです。
嫌な仕事というのは誰でもありますし、どの会社でもあります。
でも、誰かがやらないといけないことです。
イヤだという感情だけで決めつけるのではなくて、それはどうして必要なのか、どこにつながるのか、どう改善していけば良いのかを、上司も部下も、それぞれの立場で考えていくことです。
スポーツと同じです。
嫌な相手だからといって避けているだけでは、絶対に世界チャンピオンにはなれません。
嫌な練習だからといって、サボっていたら、県大会すら無理でしょう。
将来を見つめて、相手の欠点を見つけて、黙々と練習しながら戦っていくことでスキルもテクニックも力もどんどん上がっていきます。
仕事も同じことではないでしょうか。
それを部下にも、自分にも説得できるかが、マネジメントのひとつのスキルだと思います。
はじめは難しいかもしれません。
ただ、それがあなたの人生を幸せにする唯一の近道だと思います。
いつでも応援していますので、頑張っていきましょう。
参考書籍
この記事は、こちらの書籍を参考にさせていただきました。
まとめ:嫌な仕事を避ける人への対処法
この記事のポイントをまとめます。
- 嫌な仕事を避ける人はどの職場にも存在する
- 嫌な仕事を避ける人も黙々とこなす人も成果は同じ
- 成果の違いは80対20の法則によって説明できる
- 上位20%の人には嫌な仕事が回ってこない
- 嫌な仕事が回る人はスキルや努力が不足している傾向がある
- 上位に上がる努力をしない限り嫌な仕事はなくならない
- 役職者の役割は部下に会社の仕組みを正しく教育することにある
- 若手社員は会社を学校の延長と誤解して入社することが多い
- 会社の仕組みや出世の流れを理解しないと成長できない
- 嫌な仕事を避けたいなら適材適所を意識することが重要
- 自分が何のために働くのかを明確にする必要がある
- 嫌な仕事は上位20%に入るための戦略的チャンス
- 誰もやりたがらない仕事を率先して行うことで評価が上がる
- 嫌な仕事の原因を分析し改善することでスキルが向上する
- 嫌な仕事は成長と出世へのステップと考えることが重要
- 嫌な仕事に真正面から取り組む姿勢が幸せな人生への近道
